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フェアウッド・カフェ 「木のある暮らし講座」
第1回開催報告

2010.7.30掲載
更新

フェアウッド・パートナーズでは、フェアウッドな木製品に囲まれた、気持ちよい暮らしを実現するための講座を毎月1回開催していきます。おいしい森林農法のコーヒーを飲みながら週末の午後をお楽しみください。

【第1回】
「木のお皿と木の実のスイーツでフェアウッドなひとときを」
日時:2010年7月3日(土)14:00-16:00
場所:カフェ&バー「カペルシータ」フェアウッド・カフェ提携店


●シルバービーチの森とFSC森林認証のお話

 第1回の講師は、北海道で建材商社「ジャパン・モールディング」を営む中野秀治さん。小さい頃から木が好きだった中野さんは、「地球の優しさを次の世代に残したい」と、森林破壊にならないよう正しく管理された木材のみを扱っています。今回はその中から、FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)認証を受けているシルバービーチという木材について話していただきました。

 シルバービーチは、ニュージーランド原産で南半球固有の広葉樹。成長すると高さ30メートルほどになり、低木やシダ類など様々な植物とともに森林をつくっています。鳥類や爬虫類などの動物も生活し、多種多様な生態系が成り立っています。

  中野さんが輸入しているシルバービーチ材は、同国南端のFSC森林認証を受けた森のものです。ここは、同国最南端のフィヨルド国立公園に近い場所で、古くから先住民族のマオリ族に管理されていました。ニュージーランド政府は、持続可能な方法で生産された木材以外の原生種の輸出を認めていませんが、FSC認証林であるシルバービーチの森からの木材は輸出を許可しています。


 FSC認証木材には植林された針葉樹が多いため、シルバービーチのような天然生林から生産される広葉樹は貴重な存在です。木肌は、天然更新材のため一つ一つ異なる木目や節の美しさが魅力的です。ニュージーランドでは、建築材や家具のほか、全工程で化学物質を使わないためコーヒーのマドラーやアイスの棒などにも使われており、食品用としても適しています。

 中野さんは、シルバービーチについて解説した後、「木のある暮らし」についてまず、「森の事情」についてお話くださいました。「木製品を買う際、人は自分の都合しか考えないが、1本木を伐ったらそこの生態系が変わってしまう。そういった森の事情も考えると、目が肥えて買い物をより楽しむことができる」。

 次に、ドイツなどヨーロッパの友人宅の写真をもとに木製品の魅力について話してくださいました。木製のブラインドが風呂場の湿気を吸ってくれること、薪ストーブでは木の状態によって変わる炎や煙の色、匂い、音が楽しめること、まな板や食器からは柔らかい音がすること…。築100年、500年といった家も紹介し、「木の製品は、壊れても修理すればずっと使える。じっくりゆっくり時間をかけて付き合えるのが最大の魅力」と語ってくれました。
 
  中野さんのご自宅では、「木とのコミュニケーションを大事にしている」といい、勉強机や食卓は子供たちが喜んでせっけんで磨いています。ソープフィニッシュ(soap-finish)という方法で、せっけんで汚れを取ると同時に木肌にせっけんの脂肪分がしみ込むので汚れにくくなります。シルバービーチのように木肌が白っぽいものの仕上げと手入れに適しているそうです。そんなふうに、日常生活の中で箸や皿、家具、楽器、家といった身近な木製品から木を学んでほしい、というのが中野さんの願いだそうです。

●木の実たっぶりの手作りスイーツと木のお皿
  続いて、Nature Chefの橋本明朱花さんが木の実たっぷりのケーキを紹介(ケーキのレシピは囲みをご覧ください)。参加者の皆さんは、シルバービーチのお皿を手に、チョコレートやグミの実で思い思いにケーキを飾って、森林農法のコーヒーと一緒に召し上がっていました。



  最後の質問タイムでは、「国内の木は扱わないのか」「FSC認証された製品に印はついているのか」といった問いが中野さんに寄せられました。次々と鮮やかに回答される中野さんでしたが、唯一答えを示していただけない質問がありました。それは、木のお皿の手入れ方法です。「教えたくない。自分なりに苦労して、失敗してほしい。それが木との対話のきっかけになるから」と中野さん。会場には一瞬、困惑した空気が流れましたが、それこそが中野さんの、木と参加者への愛。「ならば」とシルバービーチのお皿を購入する参加者もあり、セミナーは和やかなまま閉会となりました。

  参加者からは「わかりやすいお話で勉強になった」「期待以上だった」といった声が寄せられ、アンケートを書いてくださった方の全員が「また参加したい」と回答してくださいました。


 次回のフェアウッド・カフェ「木のある暮らし講座」は、「第2回 夏真っ盛り!取れたて野菜を上手に刻んでいただこう」。開催は、 2010年8月7日(土)14:00-16:00で、場所は、 カフェ&バー「カペルシータ」フェアウッド・カフェ提携店です。スタッフ一同、また皆さまの笑顔にお会いできることを楽しみにしております。



レシピ
森のケーキ (ごぼうとブラックココア&しょうがと全粒粉のパウンドケーキ)
<原材料>(パウンド型1台分)
—ココア生地 【DRY】 薄力粉 70g
全粒粉 72g
ベーキングパウダー 小さじ1
ココアパウダー 26g
【WET】
サラダなたね油 52g
(紅花油やグレープシードオイル等でも可)
メープルシロップ 82g
豆乳 170g
アーモンドパウダー 10g (アーモンドパウダーのかわりにおからを加えても良い−*少ししっとりする)
ごぼう 40g (刻んで固茹でにしたもの)
—しょうが生地 【DRY】 薄力粉 95g
全粒粉 70g
ベーキングパウダー 小さじ1.5
【WET】
サラダなたね油 52g
メープルシロップ 88g
豆乳 170g
アーモンドパウダー 10g
しょうが 20g (刻んで茹でこぼしたもの)
-トッピング
(生地に入れて焼いてもよい)
くるみ 適量
松の実 適量

<作り方>
1)
それぞれ、DRYとWETの材料を別のボールに書かれている順に入れ、良く混ぜ合わせる。
2)
WETのボールにDRYを加え、へらなどで軽く素早く混ぜ合わせる。
3)
パウンド型に油を塗り(もしくは、ベイキングシートを切って入れる)生地を一緒に流し入れる(*マーブルにしても、半分づつ流し込んで2段にしても、好きな模様にして楽しみましょう)。
4)
温めておいたオーブンに入れ、160°で15分、180°にして15分焼く(*オーブンによって異なるので、竹串などで焼き具合を確かめる 。
5)
松の実やくるみをトッピングする


※「木のある暮らし」講座は環境再生保全機構の地球環境基金の助成を受けて実施いたします。


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