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第22回フェアウッド研究部会
木質バイオマスのエネルギー利用促進とフェアウッド
2017年12月20日(水)18:30 @東京・表参道

2017.11.22掲載

開催報告

第24回フェアウッド研究部会は、more treesの水谷伸吉氏をお招きし、「国産材の出口戦略とフェアウッド」というテーマで、隈研吾氏がデザインをしたことでも話題となったTSUMIKIなどの木工製品の販路開拓などを中心にお話しいただきました。

 

more treesは、著名な音楽家である坂本龍一氏が発起人となり、2007年に法人登録されています。元々は、青森県六ケ所村の問題に疑問を呈したキャンペーン「No Nukes More Trees」に端を発しており、その後、森林についてのポジティブなメッセージを発信することを目的に、現在のような業態へと変化を遂げています。

 

現在は、北海道・下川町や宮崎県・諸塚村など全国の林業地と協定を結んだ事業を展開するほか、フィリピンやインドネシアなど、森林減少が問題となっている場所での植林活動も行っています。日本国内と海外の森林問題の違いを認識し、拡大造林があった日本国内では、木をもっと使い、都市部に居住する一般の方々の手にも届くような事業展開をしています。

 

今回のテーマである「国産材の出口戦略」に関し、more treesは建材のような大量の木材を使用するような製品ではなく、第一弾として販売した鳩時計やリンゴの形をしたけん玉など、デザイン性に優れたストーリーのある製品、身近な小物を中心に展開しているとのこと。これまでのチャレンジを5つに分け、実際の試みを詳しくご紹介いただきました。

 

代表は有名ではあるが、実際は中小規模の企業との自社認識をもとにした、異業種とのコラボレーションによる販路の拡大、著名なクリエーターとの協働に始まり、産地を伝えトレーサビリティを確保することの重要性、積極的に海外展開することで、日本国内においても関心を集める商品づくりなど、大変興味深い試みは、国産材の販路開拓や普及に尽力する多業種の方々の参考になったのではないでしょうか。

 

海外製造の商品よりどうしても高価になってしまう、デザインがイマイチなどと言われることも多い国産材製品ですが、衣食住を横断したライフスタイルの一部としての価値を伝えることで、都会に住む人々にも受け入れられる商品づくりについて学ぶことができる良い機会となりました。

 

フェアウッド・パートナーズ/FoE Japan 佐々木勝教

 

2012年に導入された再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)のもと、バイオマスを燃料とする発電事業が各地に広がっています。本来のFITは、地域資源の活用によるエネルギー利用による地域振興や森林保全への貢献に繋がる仕組みであるべきですが、現状の日本のFIT制度は、逆に多くの問題を生み出しかねない状況となっています。木質バイオマスのエネルギー利用の実態と問題点と、それによる国内外の森林資源へのインパクト、そして木質バイオマスのエネルギー利用が森林保全に貢献できるようにするためには何が必要なのかについてお話しいただきます。

●開催概要
日 時: 2017年12月20日(水)18:30~21:30(開場:18:00)
場 所: 株式会社ワイス・ワイス(〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-12-7 2F)
会 費: 3,000円(懇親会費1,000円を含む。当日受付でいただきます)

プログラム(内容は予告なく変更することがあります)
第1部:講演「木質バイオマスのエネルギー利用促進とフェアウッド」
相川 高信氏/公益財団法人自然エネルギー財団上級研究員

第2部:懇親会

【講師プロフィール】
相川 高信氏(あいかわ・たかのぶ)
京都大学大学院農学研究科修了(森林生態学・修士)。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)において、森林・林業分野の調査・コンサルティングに従事。東日本大震災を契機に、木質系を中心にバイオエネルギーのプロジェクトに多数関わるようになり、2016年6月より現職。同年3月に北海道大学大学院農学研究院より、森林・林業分野の人材育成政策をテーマに、博士(農学)を取得。著書に『木質バイオマス事業 林業地域が成功する条件とは何か』『先進国型林業の法則を探る』(全国林業改良普及協会)など。


【お申込み】
お申し込みフォームにてお申し込みください。
フォーム記入ができない場合、「第22回フェアウッド研究部会参加希望」と件名に明記の上、1)お名前 2)ふりがな 3)ご所属(組織名及び部署名等)4)Eメールアドレスを、メールにてinfo@fairwood.jpまで送付ください。
※定員50名


【お問合せ】
  • 地球・人間環境フォーラム(担当:坂本)
    http://www.fairwood.jp、info@fairwood.jp、TEL:03-5825-9735
  • ワイス・ワイス(担当窓口/広報課 野村)
    http://www.wisewise.com、press@wisewise.com、TEL: 03-5467-7003

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