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フェアウッド世界のニュース 第69号 2010年4月28日

インドネシア製紙大手、APRIL社がFSC Control Wood認証(注)を剥奪されてしまいました。依然からその森林管理が疑問視されていただけに、今回のSmartwood社による判断はFSC認証そのものの信用度を高めることとなりそうで す。 (注…FSC基準による合法性証明のようなもの)


★2010.4.18 RAN:APRIL社(製紙)、森林破壊でFSC Control Wood認証剥奪
森林管理協議会(FSC)は、大手製紙企業APP社に続きAsia Paper Resources International Limited(APRIL社)の、アカシア農園の管理材規格基準認証を取り消した。理由は泥炭地を含む"保護価値の高い森林(HCVF)"の破壊、および地域住民との間で続く対立によるという。この判断は認証機関であるRainforest Alliance Smartwoodにより行われた。
この件で既にフィンランド大手製紙UPM Kymmene社が3300万$におよぶAPRIL社との契約を破棄しており、2007年に同様の問題でAPP社が信用を失った際は、オフィスデポ、ティファニー、ウォルマート、グッチなどの大手取引先企業が相次いで取引停止を表明し、2008年度のAPP社の損失は3億ドルに上ったと推測されている。
原文はこちら(英語)
http://cms.ran.org/media_center/news_article/?uid=4869
【関連】審査機関が「逆認定」!APP社の森林破壊明らかに
http://www.wwf.or.jp/activities/2007/02/695214.html

●2010.4.26 BrunoManser.org:ボルネオのプナン族、伐採者を敷地内から追 い出すことに成功
先住民族プナンの人々によって2つの伐採用道路に設置されたバリケードが、マレーシアの大手林業サムリン社の重機を、マレーシア・サラワク州のアカ川上流の熱帯雨林、Long Sabai地区とBa Kerameu地区から撤退させることに成功した。この両地域は2009年11月に設立された、プナン族が自己管理を行うPenan Peace Park自然保護区の一部であるという。
しかし、彼らによればSamling社は別の地域で伐採を継続しているため、特にインドネシアとの国境に近いBa Jawi水域での伐採を止めるため、サムリン社の関連会社Jerinai社へ警告文を送付したとのこと。
原文はこちら(英語)
http://www.brunomanser.org/en/news/?show=203

●2010.4.18 Indipendent:映画「アバター」の監督ジェームズ・キャメロン、 アマゾン流域のため戦うことを誓う
ブラジル議会がアマゾン流域に住む先住民族の住む森林を水没させる大規模ダム開発を進める決定を下したことを受け、16日、映画「アバター」の監督を務めたジェームズ・キャメロン氏は、この先住民族たちのため戦うことを誓った。
同氏は南米におけるリリースツアー中、「アバターの中の出来事は今まさにアマゾンの先住民族たちに起こっていることなのだ」と語った。
原文はこちら(英語)
http://www.independent.co.uk/environment/avatar-director-vows-to-fight-on-for-amazon-1948288.html

●2010.04.16 中国木業網:2009年の主要林産品の輸出入統計
中国海関(税関)の統計によると、2009年の中国の主要な林産品の輸出入総額は596.6億米ドルで前年比5.6%減、そのうち輸入額は250.7億米ドル(同7.9%減)、輸出額は345.9億米ドル(同3.7%減)であった。原木については、年間の総輸入量は2805.9万m3で輸入額は40.9億米ドル(前年比各5.1%減、21.2%減)。ロシア材がもっとも多く、輸入量は1481.2万m3で全体の52.8%を占めているが、この割合は年々低下している(2008年は全体の63.1%)。ロシアに続く原木輸入先はニュージーランド、パプアニューギニア、ソロモン諸島、ガボン、アメリカで、ロシアを含む以上6カ国で輸入量全体の85%を占める。
また、輸出については木製家具が総額120.4億米ドル(前年比9.2%増)で、林産品輸出額全体の34.8%を占めている。
原文はこちら(中国語)
http://www.cnwood.org/NewsFile/Wood/20100416163138.html

●2010.4.15 Mongabay.com:マレーシア・サラワク州政府、州警察、伐採企業 による地域住民への弾圧が報告される
新しく発表されたJOANGOHutan(マレーシア地域住民・NGOネットワーク)による報告が、サラワク州で議論を巻き起こしている不穏な空気を表している。
この報告書によると、現在サラワク州で裁判中の土地問題は140件あり、いずれも先住民族たちとパーム農園企業、又は製紙企業との問題である。しかし、現在サラワク州政府内に先住民族側を支持する人間は一人も居ない。先住民族側が勝訴したケースでさえ、州政府は判決を無視することがあるという。
原文はこちら(英語)
http://news.mongabay.com/2010/0415-hance_sarawak.html

●2010.4.14 Jakarta Post:インドネシア政府、パームヤシ農園を森林とみな す検討をやめる
インドネシア林業省は、森林破壊を促進するという懸念を持つ環境活動家からの強い抗議を受け、論争の元となっている「パームヤシ農園を森林として土地分類する」という議論の決済権を放棄した。この発表は同省の研究・開発部長、Tachrir Fathoni氏がコペンハーゲン合意におけるインドネシア林業のセミナーの場において語った。
インドネシアの環境NGO、WALHIの森林キャンペーンのディレクター、Teguh Surya氏は「政府のこの決断は良いことだ。次に検討すべきなのは産業用造林地(HTI)を森として区分しないことだ」と語った。
原文はこちら(英語)
http://www.thejakartapost.com/news/2010/04/14/govt-drops-designating-plantations-forests.html

●2010.4.4 Mongabay.com:銘木輸出を禁ずる新法、マダガスカル国内の違法 伐採をストップできず
3月24日から、マダガスカル政府は紫檀(rosewood)などの貴重な木材・木材製品全ての輸出を2~5年間禁止する法案(No.2010-141)を発表した。しかし、マソアラ国定公園では、未だに違法伐採が続けられているという。そして関係者の間では法案そのものに疑問が向けられている。
「この法案はまだ政府によって承認を得ていないからです。」と匿名の情報筋は語る。「この法案発表は政府の"広報活動"だと受け止められているのです。」政府がこの違法伐採を取り締まる法案を承認しないという見込みは、驚くような事ではないとのこと。
原文はこちら(英語)
http://news.mongabay.com/2010/0404-madagascar_moratorium.html

●2010.3.29 VietnamNet:改正レーシー法、ベトナム家具業界に混乱を招く
違法木材を抑制する、米レーシー法の4月1日施行に向け、ベトナムの家具業界に大きな緊張が漂っている。
現在ベトナム木製品協会(Vietfores)の専門家や、農業・農村開発省(MARD)の職員などが、改正されたレーシー法の翻訳を急ピッチで進めている。改正レーシー法の下では製品に使用されている木の名称、生産地などを明記する必要があり、それが行われない場合、違反者には物品や船舶の押収、罰金又は禁固刑に処されることになる。しかし現在、ほとんどのベトナムの家具業界が知っていることはそれだけであり、具体的に何をしなければならないかを記述したガイダンスは政府系機関の発表を待つ他はないとのこと。
原文はこちら(英語)
http://english.vietnamnet.vn/reports/201003/Lacey-Act-amendment-puzzles-wooden-furniture-exporters-901344/

●2010.3.14 WWF:ペルーでのマホガニー違法貿易対策、木材貿易に関する CITESの見過ごしを白日の下にさらす
クロマグロや象牙の貿易に関する提案が焦点となっている今回の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」締約国会議では、これまで同会議において見過ごされてきた、木材に関するいくつかの問題を取り上げている。
ペルーはマホガニー種の違法貿易が依然横行している現状の改善に関し、6ヶ月間の猶予を与えられた。同国は6ヶ月以内にマホガニー貿易規制のための法律整備、コンピュータベースのトラッキングシステムや現在の取引量照合システムを再確認しなければならない。これらが達成できない場合、CITES常任理事各国はペルーからのマホガニー禁輸を決定すると見られる。
原文はこちら(英語)
http://gftn.panda.org/newsroom/?190662/Peru-mahogany-decision-highlights-overlooked-timber-proposals-at-CITES




発 行 : FAIRWOOD PARTNERS http://www.fairwood.jp/
編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一

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