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森林減少・森林劣化

●2025.5.30 WOODCENTRAL:欠陥のあるEUDR格付けは森林破壊リスクよりも政治を優先

EUDRの国別分類リストで「低リスク」に分類されている国々においても、依然として汚職と違法な森林破壊が広範にみられ、サプライチェーンから森林破壊をなくすという欧州の公約を嘲笑する事態となっている。フォレスト・トレンズのシニア・アドバイザーであるマリーゴールド・ウォーキンス氏は、欧州委員会(EC)により先週発表された国別分類リストに関して述べた。このリストでは、森林破壊リスクに基づいて194カ国がランク付けされている。
ウッド・セントラルは火曜日、ロシア、ベラルーシ、ミャンマー、北朝鮮のわずか4カ国が高リスクに分類され、49カ国が標準リスク、そして大多数の141カ国が低リスクに分類されたことを明らかにした。
ウォーキンス氏によれば、コンゴやパプアニューギニアなど、ガバナンスの失敗が十分に裏付けられている国が、フィンランド、ノルウェー、米国と並んで「低リスク」に分類されており、「高リスク」カテゴリーに分類されている4カ国は、いずれも既にEU理事会から別の理由で制裁を受けている国だという。そのため、このカテゴリーは実際の森林破壊リスクよりも、外交上の理由によって作成されたのではないかとの懸念が生じているという。
注意:この記事は、フォレスト・トレンズの「EUDR国別ベンチマークの失敗:ガバナンス、合法性、迂回リスクはなぜ重要か」からの抜粋を使用している。https://www.forest-trends.org/blog/eudr-country-benchmarking-misses-the-mark-why-governance-legality-and-circumvention-risks-matter/
原文はこちら(英語)
https://woodcentral.com.au/flawed-eudr-ratings-prioritize-politics-over-deforestation-risks/?utm_campaign=null&utm_medium=null&utm_source=null