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中国の木材貿易(3)

2009年5月掲載

急速に広がる森林認証
中国は今後も引き続き林産品の輸入に依存することになるでしょう。しかし中国政府は現在、国内の貧困削減および所得格差の削減に積極的に取り組んでいて、林業改革もその一環として進められています。

中国には林産品に絞った政府調達政策がないため、政府は森林認証を進めることにより、持続可能な木材及び産品の調達の実現を目指し、国内の森林の持続可能な経営を推し進めています。国務院による「林業発展の加速に関する決定」( 2003 年公布)では「積極的に森林認証を広め、迅速に国際社会に追い付く」ことが求められており、森林の持続可能な経営はすでに林業の発展目標として国家政策に組み込まれています。

世界でもっとも広く採用されている森林管理協議会( FSC )については 2009 年 3 月現在、中国国内 1,164,346ha の森林がその森林経営に対して認証を受け、 701 の企業が CoC (生産・流通・加工過程)の認証を受けています(1)

2007 年 10 月には独自の認証制度である「中国森林認証」が正式に始動しました。 FSC 同様、森林経営と生産・流通・加工過程( CoC )の二つがあり、 FSC の基準・指標を参考に 9 つの基準と 100 余りの指標が策定され、実施に向けた調整作業が進められています。

近年、国際的に中国の違法木材の輸入を非難する声が高まっています。さらに中国国内の林産品消費の増加も世界の森林資源の大きな脅威となっています。世界的に森林破壊が深刻化している現在、林産品を扱うサプライチェーン全体において早急な対策が講じられなければなりません。途上国などの弱いガバナンスや適切でない法規制、違法伐採やそれに関連する貿易などの問題を解決するための取り組みは、生産、加工、消費それぞれに関わる国全てを含めた地域レベル・国際レベルのイニシャチブの統合が強く求められています。生産、加工、消費のいずれをも担う木材貿易のキー・プレイヤー、中国の果たすべき役割は大きいのです。

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(1) FSC, Global FSC certificates: type and distribution, March 2009


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