フェアウッド世界のニュース 第64号 2009年10月23日

国内のオフィス向け家具では1、2を争うトップメーカー、岡村製作所が木材調達方針を発表しました!合法な木材を優先するだけではなく、積極的に認証木材を利用する方針をはっきり示しており、地域社会に配慮する旨も記載されている、まさに見習うべき内容となっています。


★2009.10.23 プレスリリース:株式会社岡村製作所「木材利用方針」を策定
【※プレスリリースより抜粋】株式会社 岡村製作所はこのたび、「オカムラグループ 木材利用方針」を策定いたしました。
オカムラグループは、オフィス家具や学習家具、店舗用什器などをはじめとするさまざまな製品に木材・木質材を使用しています。私たちは、「違法に伐採された木材を使用しない」「適正に管理された森林の木材を効率的に利用することでなど、本業を通じた森林生態系配慮を推進します。
全文はこちら(日本語)
http://www.

●2009.10.8 日経エコロミー:ミニストップ、国内産FSC認証材を100%使用した環境配慮型店舗を出店
ミニストップは、12月中旬に開店予定の越谷レイクタウン東店を皮切りに年間20店舗のペースでFSC認証を受けた国産材木造店舗を拡大していくことを発表した。今回の取り組みは、建設業者までFSC認証を取得しFSC認証商品となっている商業施設としては国内初の例で、施行はFSCの認証を取得しているキーテック(施行)およびきたじま(製造)との共同開発によるという。
全文はこちら(日本語)
http://eco.nikkei.co.jp/release/article.aspx?id=RSP233372%2008102009

●2009.10.17 東北家具網:2010年のロシアの木材半製品の量は2000年の低水準に
「2009年のロシアの木材半製品の量は2000年の水準である1億6500万m3まで減少し、2010年にはさらに3500万m3減少して、1億3000万m3になると予測される」とロシア農業省林業局局長がノーボスチ・ロシア通信社による記者会見で明らかにした。
同局長によれば、2000年のロシアの木材半製品の量は約1億5000万m3で、2007年には2億200万m3まで増加した。しかし2008年から減少しているが、これは高すぎる輸出関税と経済危機及び不完全な法律が原因であると同局長は分析している。
原文はこちら(中国語)
http://www.dbjiaju.com/hyzx_view.asp?id=8345

●2009.10.7 Searchina:CO2排出量、中国が世界最大に…米国追い越す
パリに本部を置く国際エネルギー機関(International Energy Agency:IEA)は6日、中国の二酸化炭素(CO2)排出量が、それまで世界最大の排出国だった米国を抜いて世界一になったとする報告書を発表した。報告書によると、2007年の世界全体のCO2排出量は288億トン。このうち、中国は61億トンと全体の21%を占め、米国の20%を上回り、地球温暖化の原因となるCO2の最大の排出国となったことがわかった。また、日本のCO2排出量は12億トンで、ロシア、インドに次いで世界第5位だった。
全文はこちら(日本語)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1007&f=national_1007_012.shtml

●2009.10.5 DAIRY MONITOR:世銀、植林のためウガンダに資金拠出
京都議定書の下、ウガンダで進められている再植林プロジェクト「ナイル川流域再植林プロジェクト」は、地域住民グループと国家森林局(NFA)が協同して実行している草分け的なプロジェクトである。
このプロジェクトには、世界銀行の「バイオ炭素基金」から資金提供が認められているプロジェクトとしては世界に8件しかない再植林事業のうちの一つである。このプロジェクトは外部から資金提供を受けることに加えて、植林作業で約500、森林管理で約200もの雇用を生むと期待されている。
原文はこちら(英語)
http://www.monitor.co.ug/artman/publish/news/World_Bank_to_reward_Uganda_for_planting_trees_92400.shtml

●2009.10.3 ロイター:マダガスカル政府、違法伐採で利益を得ようとして非難される
世界自然保護基金(WWF)、コンサベーションインターナショナル(CI)、野生動物保護協会(WCS)によると、マダガスカル共和国政府は資金繰りに苦しむあまり、シンジケートが貴重な天然資源を盗めるようインド洋に浮かぶ島の門戸を開いてしまったと発表した。3団体によると、先月同国の各省間に渡った通達には、広葉樹の原木又は半製品の輸出に関して特別許可を与える事になっているという。
3団体が署名した声明には、「違法伐採・収集された木材の売買を合法化し、環境保護の名の下行われる資金横領の可能性も考慮に入れると、林業界でのさらなる腐敗を法的に促進する要素となり得る」とある。
原文はこちら(英語)
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSL3450573

●2009.9.30 ENN:水不足環境下のユーカリ、伐採される - ケニア
淡水確保を目的とした政府の指令により、中央ケニアの農民達が、水源付近のユーカリをどんどん伐採している。ケニア環境大臣によって約3ヶ月前出されたこの指令は、同国を疲弊させている旱魃の影響を軽減する試みである。
元々ユーカリ属は材木、燃料共に充分な量を供給するため、農民達には人気の樹種であった。しかし、(計画的に植林すれば効果的に貯水することもできるが)これは水源確保に対する危険もはらんでいた。
現在、河川、小川、井戸などの水源から半径30m以内のユーカリ属の木は全て伐採されており、既に中部ケニアの農民達は、実質水源近くの樹木全てを伐採してしまった。
原文はこちら(英語)
http://www.enn.com/ecosystems/article/40542

●2009.9.25 chinaview.cn:インドネシアと中国、森林認証に関して協力へ
インドネシアと中国は、米国のレイシー法に対応するため、木材製品の出自証明に関する規則を一致させ合法木材取引を確実にするべく、木製品の管理と認証において協力体制を取ると発表した。Jakarta Post紙によると、インドネシア林業省 木製品開発部長Hadi Daryanto氏曰く2国は既に協力体制に関し覚書に署名したとのこと。またこの協力体制は輸出入する木製品に関するデータの交換や、政府担当者の交換を通して製品管理や認証に関し調整を進める予定である。
米レイシー法を有効利用するため、既にインドネシアは輸出入される木製品の全てにおいて産地を明示させる国内の森林管理・木製品の保証システムを導入している。
原文はこちら(英語)
http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/25/content_12110506.htm

●2009.9.19 TreeHugger:ティファニー、有名モデル, RAN、森林とファッションの共存を目指して活動開始
ニューヨーク市ファッションウィークのうちロハス層を対象としたグリーンショウは、その初日の夜、インドネシアの森林減少に対して活動を行うRainforest Action Network(RAN)、ティファニー社、モデルのSummer Rayne Oakesさんにアピールする場所を提供した。この活動はトップブランド各社が買い物袋や個別包装を介して森林減少に関与している事に着目しており、ティファニー社は2010年春モデルの発表を行った後、同社の象徴である青い買い物袋と包装紙をFSC認証紙に切り替えた事を報告した。
原文はこちら(英語)
http://www.treehugger.com/files/2009/09/tiffany-co-summer-rayne-oakes-rainforest-action-network-start-fight-fashion-out-of-the-forests-video.php



■お知らせ■
連続セミナー「人々の生物多様性」
第3回「消える熱帯林はどこへ?インドネシアから日本へのメッセージ」


◆日程:2009年11月12日(木)14:00〜16:30 
◆時間:【昼の部】14:00〜17:30(開場13:30)
    【夜の部】18:30〜20:30(開場18:00)
◆場所:総評開館201会議室(定員90名)
    最寄り駅(地下鉄新御茶ノ水駅B3出口(千代田線)から徒歩0分
    都営地下鉄新宿線小川町駅2分、丸の内線淡路町4分)
    地図(http://www.sohyokaikan.or.jp/access/)
◆費用:各部1,000円、昼夜通し参加 1,500円(※主催団体会員は無料)

2010年の生物多様性条約COP10開催に向け、生物多様性の議論がかつてなく高まってきています。生物多様性を考えるに当たっては、自然からの恵みを長年上手に利用してきた地元の人々のくらしへの理解が欠かせません。一方で、押し寄せる開発の波の中で、自然と人との関係は急激な変化を強いられています。

第3回は特別セッションで、インドネシアからのゲスト4名を迎え、紙パルプ用森林伐採と造林、アブラヤシ農園開発により、失われる熱帯雨林、温暖化や生物多様性、現地の人々への影響、そして私たちの生活との関連について、昼・夜二部制にてじっくりお話いただきます。 昼の部では、スマトラにおける紙原料用伐採について、そして夜の部では、オランウータンが棲むカリマンタン島の森に焦点を当てます。

※詳細は下記のページをご覧下さい。
http://www.gef.or.jp/activity/forest/biodiv/seminar2009_3.html


■お知らせ■
Fairwood Cafe これからの予定

わたしたちの身の回りにある家具や紙などの木材製品の原料は、いったいどんな森からやってくるのでしょうか?
Fairwood Cafeでは、木材製品が私たちの手に来るまでにたどってくる様々な現場を取材したドキュメンタリー「木の来た道―ways of experiencing wood」(フェアウッド・パートナーズ、2009年3月)の上映会を行っています。

★【上映会】「木の来た道」上映会 in 静岡県 富士宮市
【日時】2009年10月24日 (土) 13:00 〜 16:00
【場所】富士宮市 貫間公民館 (富士宮市北山414) http://mori-no-yomigaeri.org/info/way_wood.htm
【参加費】大人1500円、子ども500円(ソフトドリンク、お茶菓子付き)
【申込み】info@mori-noyomigaeri.org、又は090-1412-8573(難波)

★【上映会】フェアウッド・カフェ ムービー上映会&トークショー
【日時】2009年10月29日 (木) 18:30 〜 20:30
【場所】豊島区 池袋 FoE Japan事務所 http://www.foejapan.org/info/contactus.html
【参加費】サポーター300円、一般500円
【申込み】氏名、所属、E-mail(携帯不可)又は電話番号を記載の上、FAX(03-6907-7219)かforest@foejapan.orgまでお申込み下さい。

★ライフスタイルフォーラム:Fairwood Cafe出店
【日時】2009年11月14日(土)、15日(日) 9:00 〜 16:00
【場所】新宿区 新宿御苑 http://www.lifestyle-forum.org/2009/access/
【参加費】※新宿御苑入園料(大人200円、子ども50円)が必要
【申込み】※不要



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発 行 : FAIRWOOD PARTNERS http://www.fairwood.jp/
編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一

 


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