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樹種詳細
サペレ、サペリ
(学名:Entandrophragma cylindricum /科目:センダン科 )
 
産地
【分布地域】
西アフリカから中央アフリカ、ザイール〜ウガンダ
 
【主要産地】
コートジボワール、カメルーン、ザイール、ウガンダ
特徴
心材の色は桃色、赤色、赤褐色で、いわゆるマホガニー色である。辺材は淡色である。柾目面をみると間隔の狭い規則的な縞があり、美しい模様を作っている。肌目はかなり精である。木理は交錯する。接着性はよく、塗装もよく、仕上がり面は美しい。
用途
家具、床板、造船材など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.68
5.3 7.8 1612 762 - 141
伐採地の状況

アフリカ原産の樹種で、主に西アフリカから中央アフリカに分布している。この分布域は世界三大熱帯林に数えられる森林地域であり、WWFの「グローバル200」やCIの「生物多様性ホットスポット」にも指定されている保護価値の高い地域である。この樹種は天然林における商業伐採によって生産されているものであり、森林生態系への影響は少なくない。
この樹種は、45メートルに達する高木で、まれに60メートルにまで成長する。生物種としての希少性もIUCNの「レッドリスト」では「絶滅危惧やや高い(VU)」と評価しており、その急激な分布域の減少等が危惧されている。
この樹種が生産されているカメルーン、コンゴ、中央アフリカなどは、森林ガバナンスが脆弱で法規制が効果的に機能しておらず、違法伐採のリスクは高い。
東京までの輸送距離は直線距離で10,000kmを超え、その輸送にかかる環境負荷は大きい。
この樹種はポピュラーなアフリカ材の一つで、耐久性は中程度。欧米などに広く流通している。日本でもツキ板に加工され、家具材、床材、細工物、楽器等に使用される。
最終更新日:2008/3
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