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樹種詳細
アカマツ、欧州アカマツ、レッドウッド(パイン材)
(学名:Pinus sylvestris /科目:マツ科 Pinus 属 )
産地
【分布地域】
欧州全域(スカンジナビア半島〜ヨーロッパロシア)。
 
【主要産地】
北欧
特徴
辺材は淡い黄白色〜淡い赤色、心材は淡い褐色〜赤褐色で、辺心材の境目はややはっきりしない。木理は通直、肌目は産地によって密〜粗まで幅があり(シベリア産のものは生長が遅いため細かい)、脂条(やにすじ)がかなり多い。国産のアカマツと比べ、やや軽軟で強度も劣るが、大径木が得られやすい利点がある。耐朽性は中程度。
用途
・建築(一般・建具・仮設)、電柱、箱
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.47 0.14 0.31 650 290 80 85
伐採地の状況

スウェーデンやフィンランド、バルト海周辺国における主要な林業樹種である。
伐採は人工林で行われており、天然林の大規模伐採のリスクは少ない。フィンランドの一部ではユネスコの「生物圏保護区」に指定されている地域もある。スウェーデンやフィンランドでは、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無いが、ラトビアなどバルト海諸国やロシア産の木材も調達されており、これらの地域の木材には違法伐採のリスクがある。
生物種としての希少性については、IUCNの「レッドデータブック」では「低リスク(LR/LC)」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。

東京までの距離はおよそ7,000〜8,000kmである。

耐朽性は「中」であり、通気性を確保すれば長期間の使用も可能である。東シベリアに分布するアカマツと特徴は類似しているが、肌目がシベリア産のものに比べ粗い。建築一般に広く用いられている。

 

  最終更新日:2006/2/7
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