ホワイトウッド、ドイツトウヒ、欧州トウヒ
(学名:Picea abies /科目:マツ科トウヒ属
) |
|
 |
【分布地域】
欧州全域、ロシアなど。 |
|
【主要産地】
フィンランド、スエーデン
|
|
 |
全体的に白色〜淡い黄白色を帯びており、辺心材の境目ははっきりしていない。木理はほぼ通直、肌目も緻密で光沢を持つ。やや軽軟で加工性がよく、乾燥による収縮も小さい上、狂いも少ない。耐朽性は小。北海道を中心に輸入されており、北米産のスプルース類の代替材として利用されている。
|
 |
|
 |
・建築、器具、土木、包装用など。ヴァイオリンの表板、ピアノの響板に賞用される
|
|
 |
 |
気乾
比重 |
収縮率(%) |
強度(kg/cm²) |
曲げ
ヤング
係数 |
保存性 |
柾目
方向 |
板目
方向 |
曲げ
強さ |
圧縮
強さ |
せん断
強さ |
腐朽 |
摩耗 |
0.41 |
0.16 |
0.28 |
660 |
325 |
90 |
90 |
極小 |
Ⅳ |
|
 |
|
|
 |
スウェーデンやフィンランド、オーストリアなどにおける主要な林業樹種である。
伐採は人工林で行われており、天然林の大規模伐採のリスクは少ない。フィンランドの一部ではユネスコの「生物圏保護区」に指定されている地域もある。
スウェーデンやフィンランド、オーストリアでは、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無いが、ラトビアなどバルト海諸国やロシア産の木材も調達されており、これらの地域の木材には違法伐採のリスクがある。生物種としての希少性については、IUCNの「「レッドリスク」では「低リスク(LR/LC)」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
東京までの距離はおよそ7〜8000kmである。
耐朽性は「極小」であり、通気性には十分な配慮が必要である。集成材管柱等、ラミナ材として広く用いられている。
|
 |
 |
|
最終更新日:2006/3/13 |
|
 |