アカマツ
(学名:Pinus densiflora/科目:マツ科マツ属
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【分布地域】
本州、四国、九州、朝鮮、中国大陸。
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【主要産地】
日本
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辺材は淡い黄白色、心材は黄色を帯びた褐色。辺心材の境目はあまりはっきりしていない。木理はほぼ通直、肌目は粗い。重硬で強度は高いが加工性も高い。ただし樹脂成分が多く脂壺(やにつぼ)などがみられる。耐朽性は小。
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・建築(梁、桁)、土木、箱、船舶、経木、木毛、パルプ
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気乾
比重 |
収縮率(%) |
強度(kg/cm²) |
曲げ
ヤング
係数 |
保存性 |
柾目
方向 |
板目
方向 |
曲げ
強さ |
圧縮
強さ |
せん断
強さ |
腐朽 |
摩耗 |
0.53 |
0.16 |
0.29 |
900 |
450 |
100 |
115 |
小 |
Ⅲ |
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かつては日本全国で広く植林されており、スギ・ヒノキと並ぶ日本の主要な林業樹種であったが、マツノザイセンチュウの被害により、壊滅的な影響を受けた。現在では、アカマツを生産しているのは岩手県など一部に限られる。伐採は人工林で行われており、天然林の大規模伐採のリスクはない。
日本列島は、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されており、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系と評価されている。
日本では、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。
生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
東京までの輸送距離は1000km未満である。
耐朽性は「小」であり通気性に配慮が必要であるのだが、水の中ではかえって腐りにくいという特徴をもつ。
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最終更新日:2007/5/9 |
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