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樹種詳細
エゾマツ、アカエゾマツ
(学名:Picea Jezoensis, Picea jezoensis/科目:マツ科トウヒ属 )
産地
【分布地域】
北海道、千島、樺太。
 
【主要産地】
日本
特徴
全体に淡い黄白色を帯びているため、辺心材の境目ははっきりしていない。木理は通直、肌目も緻密。美しい光沢があるが、樹脂成分が多い。やや軽軟で収縮が小さいため、乾燥・加工が容易。保存性は低く、耐朽性も小さい。流通・利用面ではトドマツと区別されず「エゾトド」と扱われる。
用途
・建築、パルプ、器具、土木、船舶、車輛、包装、機械、楽器、経木など。
特殊用途としてピアノ響板、ヴァイオリンの表板、屋根柾など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.43 0.17 0.36 720 360 75 95 極小
伐採地の状況

エゾマツ(通称:クロエゾマツ)、アカエゾマツとも北海道に自生している樹種。アカエゾマツは北海道で広く植林がされているが、総面積は大きくなく、若齢林も多いため北海道での生産はほとんど行われていない。また、クロエゾマツは天然林木であり、資源が枯渇している。そのため日本で「エゾトド」「トドエゾ」として使われているものは、ほとんどはロシア産エゾマツであるか、国産であってもトドマツである。
北海道も日本列島の一部として、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されており、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系と評価されている。
生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
耐朽性は「極小」であり通気性に十分な配慮が必要である。

サンプル
  最終更新日:2006/2/7
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