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樹種詳細
カラマツ
(学名:Larix kaempferi/科目:マツ科カラマツ属 )
産地
【分布地域】
日本特産。本州(宮城県〜中部)。別名、富士松と呼ばれるように富士山や日光、浅間山、八ヶ岳などの天然林がよく知られている。明治の中ごろから北海道に移入され、最も主要な人工植栽樹になっている。
 
【主要産地】
日本
特徴
辺材は白色、心材は褐色。木理は通直、肌目は粗い。年輪がくっきりと浮かび上がっている。針葉樹の中では重硬で強度は高いが、樹脂成分が多く縦断面に脂条(やにすじ)がある。乾燥時に割れや狂いも出やすいので注意が必要。耐朽性は中程度。
用途
・建築(梁、土台、仮設、)、土木、船舶、パルプ
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.53 0.14 0.31 850 450 80 105 III
伐採地の状況

信越地方の高原地帯や東北地方、および北海道に広く植林されている。スギ・ヒノキに次いで日本の主要な林業樹種である。とりわけ、戦後の高度経済成長期には急増する木材需要を満たそうと、急激な拡大造林が行われた。
しかし、本来の日本列島は年間降水量は1〜4千mmにも達する温暖湿潤な気候で、植物の生育に適した環境であり、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系を持っている。そのため、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。
カラマツの伐採は人工林で行われており、天然林の大規模伐採のリスクはない。スギやヒノキに比べて林内は明るく、下層植生も比較的豊かである。
日本では、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。
生生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
東京までの輸送距離は北海道でも1000km未満である。
耐朽性は「中」であり通気性に配慮をすれば長期間の使用も可能。

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最終更新日:2007/5/9
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