日本の固有種である。東北南部から四国、九州まで分布し、低地から山地まで、シイ・カシなどの常緑広葉樹やツガと混生する。成長が早く、真っ直ぐに伸びて堂々とした樹形をもつ。大気汚染に弱く、シカの食害も広がっていることから、30-40年前に比べ少なくなくなってきている。スギ、ヒノキのように植林はされておらず、天然林からの伐採になるが、建築材としては現在はあまり使われることがなくなっており、伐採も特定用途のために選択的に伐採されている程度である。 伐採において、日本では森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。 日本列島は、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されており、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系と評価されている。 生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。 東京までの輸送距離は1000km未満である。 耐朽性は「小」であり、湿気の多いところでは腐りやすい。