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樹種詳細
トドマツ
(学名:Abies sachalinensis/科目:マツ科モミ属)
産地
【分布地域】
北海道、千島、樺太に分布。エゾマツとともに北海道の主要な針葉樹。北海道では造林も盛んに行われている。
 
【主要産地】
日本
特徴
全体に白色〜黄色を帯びた白色で、辺心材の境目ははっきりしていない。木理は通直、肌目は粗く、特有の臭気がある。比較的、軽くやわらかいため乾燥・加工性は高いが、割れやすく、やや狂いが出やすいので注意が必要。保存性は低く、耐朽性も小さい。流通・利用面ではエゾマツと区別されず「エゾトド」と扱われる。
用途
・建築(板・樌など)、土木、包装、器具。パルプ材。特殊用途としてはモミチェスト、棺、卒塔婆など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.42 0.14 0.37 680 340 80 80
伐採地の状況

北海道に広く分布している樹種。道内の人工林の4割を構成し、主要な林業樹種となっている。
北海道も日本列島の一部として、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されており、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系と評価されている。
トドマツの伐採の多くは人工林で行われており、天然林の大規模伐採のリスクはほとんどない。
日本では、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。
生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
東京までの輸送距離は1000km未満である。
耐朽性は「小」であり通気性に配慮が必要である。

サンプル
最終更新日:2007/5/9
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