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樹種詳細
ベイヒバ、アラスカシーダー、イエローシーダー
(学名:Chamaecyparis nootkatensis/科目:ヒノキ科 Chamaecyparis属)
産地
【分布地域】
米国アラスカ州南東部〜カナダのブリティッシュ・コロンビア州〜米国ワシントン州を経てオレゴン州の太平洋沿岸に広く分布。
 
【主要産地】
カナダ、アメリカ
特徴
全体に淡い黄色〜黄色で、辺心材の境目ははっきりしない。国産のヒバに似た独特の香気をもつ。木理は通直、肌目もやや緻密。やや軽軟なため加工がしやすく、表面の仕上がり・接着性などに優れる。耐朽性が極めて大きく、特に水湿に強い。
用途
・建築(造作・土台・柱・床板・建具)、ボード
一般建築の土台や自社仏閣の構造材・造作材によく用いられる。
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.51 0.08 0.18 705 375 80 100
伐採地の状況

北米太平洋沿岸北部の温帯雨林に分布している樹種。
分布域は北海道よりも高緯度であるが、暖流により冬でも温暖で、かつ年間降水量は数千mmに達するため、植物の生育に適した環境であり、生物多様性の高い世界的にもユニークな森林生態系を成している。そのため、WWFの「グローバル200」やユネスコの「生物圏保護区」に指定されている。また、WRIの「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されており、極めて保護価値の高い森林であるといえる。

伐採方法は大部分が数十haの規模でこのような未開拓の天然林を皆伐するものであり、生態系への影響は少なくない。伐採後は天然更新が可能だが、伐採前と同等の森林生態に戻るまで数百年かかり、一部では更新が不良な伐採跡も見られる。
違法伐採のリスクについては、アメリカ、カナダともに森林管理行政が機能しているのでほとんど無い。
生物種としての希少性については、IUCNの「レッドリスト」では評価対象とされておらず、絶滅危惧リスクは無い。
産地から日本までの直線距離はおよそ7000km、太平洋を越えて運ばれてくる。

耐朽性は「大」であり長期間の使用に耐えることができる。構造材、特に土台に用いられることが多い樹種である。

カナダ産の場合

サンプル

アメリカ産の場合

  最終更新日:2007/5/10
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