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樹種詳細
エンゲルマンスプルース、ベイトウヒ、SPF群
(学名:Picea engelmannii/科目:マツ科トウヒ属)
産地
【分布地域】
カナダ南部〜米国カリフォルニア州の太平洋沿岸、ロッキー山脈など。
 
【主要産地】
カナダ、アメリカ
特徴
全体に白色〜黄色を帯びた淡い褐色で、辺心材の境目ははっきりしていない。木理は通直、肌目も緻密〜やや緻密で、美しい光沢をもつ。軽軟で乾燥・加工が容易で、曲がりや狂いが少ない上、表面の仕上がりも良好。耐朽性は小。
用途
・建築(造作・柱・建具)、家具、器具、楽器、箱など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.41 0.10 0.19 600 305 75 95 IV
伐採地の状況
主にカナダBC州内陸部〜アルバータ州でSPF材の主要樹種の一つとして伐採されている。
世界自然保護基金(WWF)の「グローバル200」 の指定地域、世界資源研究所(WRI)の「Intact Forest」による未開拓地域に一部重なっている。
伐採方法は大部分が数十ヘクタールの規模でこのような未開拓の天然林を皆伐するものであり、生態系への影響は少なくない。伐採後は天然更新が可能だが、伐採前と同等の森林生態に戻るまで数百年かかり、一部では更新が不良な伐採跡も見られる。
違法伐採のリスクについては、アメリカ、カナダともに森林管理行政が機能しているのでほとんど無い。
生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC]と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
産地から日本までの直線距離はおよそ7〜8千km、太平洋を越えて運ばれてくる。
耐朽性は「小」であり通気性に十分な配慮をすることが必要である。

カナダ産の場合

アメリカ産の場合

最終更新日:2007/5/10
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