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樹種詳細
ウェスタンレッドシーダー、ベイスギ
(学名:Thuja plicata/科目:ヒノキ科 ネズコ (Thuja)属)
産地
【分布地域】
米国アラスカ州南東部から太平洋沿岸に沿ってカナダのブリティッシュ・コロンビア州〜米国オレゴン州西部〜カリフォルニア州北西部。またロッキー山脈に沿ってブリティッシュ・コロンビア州南東部から南へアイダホ州北部、モンタナ州西部まで。
 
【主要産地】
カナダ、アメリカ
特徴
辺材は白色で幅が狭い。心材は赤褐色を呈し、製材後さらに褐色化が進む。肌目はやや粗いが、木理は通直で特有の芳香がある。軽軟で強度はやや低いが、加工性がよく、表面の仕上がりも良好。耐朽性は大
用途
・建築(造作・柱・屋根板、仮設・建具・枠)、家具、土木、箱、芯材
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.37 0.08 0.14 550 310 60 80 IV
伐採地の状況
北米太平洋沿岸北部の温帯雨林に分布している樹種。
分布域は北海道よりも高緯度であるが、暖流により冬でも温暖で、かつ年間降水量は数千mmに達するため、植物の生育に適した環境であり、生物多様性の高い世界的にもユニークな森林生態系を成している。そのため、世界自然保護基金(WWF)の「グローバル200」やユネスコ(UNESCO)の「生物圏保護区(Biosphere Reserve)」に指定されている。また、世界資源研究所(WRI)の「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されており、極めて保護価値の高い森林であるといえる。
伐採方法は大部分が数十ヘクタールの規模でこのような未開拓の天然林を皆伐するものであり、生態系への影響は少なくない。伐採後は天然更新が可能だが、伐採前と同等の森林生態に戻るまで数百年かかり、一部では更新が不良な伐採跡も見られる。
違法伐採のリスクについては、アメリカ、カナダともに森林管理行政が機能しているのでほとんど無い。
生物種としての貴重性については、 IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
産地から日本までの直線距離はおよそ7千km、太平洋を越えて運ばれてくる。
耐朽性は「大」であり長期間の使用に耐えることができる。

カナダ産の場合

サンプル

アメリカ産の場合

最終更新日:2007/5/10
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