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樹種詳細
クルイン、アビトン
(学名:Dipterocarpus spp. /科目:フタバガキ科 Dipterocarpus 属 )
クルイン クルイン
産地
【分布地域】
フィリピン、スマトラ、ボルネオ、インドシナなど
 
【主要産地】
インドネシア、フィリピン
特徴

辺材は淡い黄白色で、時にやや赤味を帯びる。心材は灰赤褐色〜赤褐色を呈し、時間の経過とともに濃色となる。木理は通直〜交錯と幅があり、肌目は粗〜やや粗。乾燥が遅く、シリカ(ケイ酸塩)を含むため加工性にやや難があるが、強度はかなり高い。耐朽性は中程度

クルイン
用途
・車輛、建築(構造、床板)、合板
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.74
0.20
0.34
1085
505
130
140

伐採地の状況

フィリピン、スマトラ、ボルネオ、インドシナ、タイ、インドなど東南アジア一帯に分布している。
この地域に分布する熱帯林の豊かな生物多様性と、その価値は世界が認めるものであり、世界自然保護基金(WWF)の「グローバル200」、ユネスコ(UNESCO)の「生物圏保護区(Biosphere Reserve)」、コンサベーション・インターナショナル( CI )の「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。世界資源研究所(WRI)の「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されいる。この樹種は天然林から生産されるものであり、合法・違法を問わず、択伐とはいえ大規模に天然林施業が行われており、その生態系への影響は少なくない。
分布域は広いものの、近年の急速な森林減少・劣化により、IUCNの「レッドデータブック」において、その希少性が危惧されている。
有数の熱帯木材生産地であるインドネシア、マレーシアにおいて、違法伐採・貿易問題の根は深く、様々なアクターによる癒着、汚職により、森林管理行政が阻害されているため、そのリスクは限りなく高い。
東京までの輸送距離は直線距離で6,000kmを超え、近年は中国を経由した加工貿易が盛んなこともあり、それ以上と考えられる。
耐朽性は「中」で、構造材、羽目板、床材、合板に、また防腐処理をして枕木等にも用いられるようだ。

インドネシア産の場合

クルイン

フィリピン産の場合

  最終更新日:2007/5/10
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