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樹種詳細
チーク
(学名:Tectona grandis /科目:クマツヅラ科Tectonacc属 )
ティーク ティーク
産地
【分布地域】
インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマーなど
 
【主要産地】
インド、インドネシア、ラオス
特徴

辺材は黄白色、心材は金褐色〜濃い褐色で、しばしば濃色の縞模様をもつ。木理は交錯し肌目も粗いが、光沢と香気を有する。重硬で強靱なため加工性にやや難があるが、収縮が小さく狂いも少ない。耐朽性は極めて大きく、シロアリにも強い

ティーク
用途
・高級家具、建築(内部装飾)、細工物、船舶など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.69
0.12
0.20
920
445
115
125
極大
伐採地の状況

原産地はインド、ミャンマーで、古くから有用樹種として注目され、アジア各国において造林されてきたため、タイ、インドシナ、ジャワなど多く分布している。この地域に分布する熱帯林の豊かな生物多様性と、その価値は世界が認めるものであり、WWFの「グローバル200」、ユネスコの「生物圏保護区」、CIの「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。WRIの「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されている。しかしながら、現在市場を流通するチークには、天然林から生産されたものと、人工林から生産されたものがあり、生産地の環境負荷を考慮する際は、区別して考える必要がある。

高級樹種として知られるチークは、造林適木としてその分布域を広げているものの、一方で天然木伐採も依然続いている。IUCNの「レッドリスト」ではフィリピン固有種のTectona philippinensisが「絶滅危機(EN B1+2abc)」と評価され、天然木の希少性が危惧されている。

違法伐採のリスクについては、各生産国の森林管理行政の状況によって差はあるが、様々なアクターによる癒着、汚職により、森林管理行政が阻害されているインドネシア、ミャンマーなどでは、そのリスクは限りなく高い。

東京までの輸送距離は直線距離で6,000kmを超え、近年は中国を経由した加工貿易が盛んなこともあり、それ以上と考えられる。耐朽性は「極大」。家具材、デッキ材、建具、船体など様々な用途に利用される。

インドネシア産植林材の場合

チーク_植林木

ミャンマー産天然材の場合

チーク_天然木

 

タイ産植林材の場合

 

ラオス産天然材の場合

  最終更新日:2007/5/10
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