連続セミナー(全3回)開催のご案内
生物多様性保全に役立つ「合法木材」調達
2011.9.28掲載
2012.2.13更新
|
タグがつけられた木材
|
2011年は国際森林年ということもあり、昨年の国際生物多様性年に国内外で高まった関心が森林へと向けられることが期待されていましたが、東日本大震災による甚大な被害は、東北地方の生活産業基盤の復興を最優先課題へと引き上げました。しかしながら、震災後の応急仮設住宅の建設にみられたように、今後の復興支援においても資材の確保が大きな課題となっているのが現状であり、この点において海外からの合法木材調達や国内森林資源の有効利用は、震災復興と国際森林年の双方に共通した関心事となっています。
この連続セミナー(全3回)は、生物多様性保全に積極的な取り組みをお考えの企業の担当者を対象に、木材および木質製品の調達に焦点を置きながら、国内外の木材生産地をとり巻く法的・環境的状況から、森林および生物多様性に配慮した木材調達の方法までの道のりを、最新情報や先進事例を通して学ぶことを目的としています。
様々な要因から国産材の調達を真剣に考え始めている企業が多くなっています。そこで、第二回では、木材調達におけるリスクを把握する試みをする一方で、東北での仮設住宅建設にあたり国産材や環境配慮素材を使用した大手ハウスメーカーの実例をご紹介いただきます。さらに、国産材の真の供給力のポテンシャルはどれくらいなのか、それを調達する際の課題とその解決に向けて調達側に求められることは何かを考えます。なお、冒頭のイントロダクションとして、トレーサビリティが長いためにリスクが高まる傾向にある海外からの木材を例に、木材調達に潜む環境社会リスクをどのように見分けたらいいのかを提案します。
【終了回の報告と資料】(資料がダウンロードできます)
第一回:海外木材生産国の現状と違法伐採対策の現在
日時:2011年10月26日(水) 14:00-17:00
場所:環境パートナーシッププラザ(GEOC)
1.イントロダクション:海外の木材生産国の現状
フェアウッド・パートナーズ/FoE Japan 佐々木勝教
2.違法伐採対策の推進について
林野庁木材貿易対策室長 小澤 真虎人氏/
林野庁木材貿易対策室木材専門官 滝 勝也氏
3.日本向け中国製木材製品のフットプリント(現地取材に基づいて)
神奈川自然環境保全センター 山根正伸氏
4.米国レーシー法・EU木材法違法伐採対策の一環としての新規制
ディープグリーン・コンサルティング/フェアウッド・パートナーズ 籾井まり
第二回:震災復興を支える国産材の現状と木材調達におけるハイリスク製品
日時:2011年11月30日(水) 14:00-17:00
場所:環境パートナーシッププラザ(GEOC)
1.イントロ:木材調達に潜む環境社会リスクの見分け方
フェアウッド・パートナーズ 三柴淳一
2.国産材の現状:供給の可能性と課題
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 相川高信氏
3. 仮設住宅建設における環境配慮型の木材利用
ミサワホーム 網島淳氏
第三回:木材利用におけるリスクとフェアウッド導入のメリット
日時:2012 年1月25日(水) 14:00-17:00
場所:港区立エコプラザ
共催(第3回のみ):「生物多様性と子どもの森」キャンペーン実行委員会、港区
1.フェアウッドの仕組みと各種活動
フェアウッド・パートナーズ 坂本有希
2.フェアウッド調達の意義とステップ
フェアウッド・パートナーズ 中澤健一
3.ワイス・ワイス 合法木材、国産木材への取り組み
株式会社 ワイス・ワイス 代表取締役 佐藤岳利氏
4.港区の取り組み
港区環境課 温暖化対策担当課長 吉野亜文氏
【参加費】
無料 (要参加申込み・先着順/定員55名)
【主催・問い合わせ先】
フェアウッド・パートナーズ
TEL:03-6907-7217 / FAX:03-6907-7219(FoE Japan 佐々木)
E メールアドレス:info@fairwood.jp