フェアウッド世界のニュース 第50号 2008年8月22日
FairWood事務局では、世界中で起こっている森林減少の問題、違法伐採問題を広くPRするため、環境省主催で実施している「木材調達におけるグリーン化普及啓発キャンペーン」の一環として現在違法伐採問題の啓発、グリーン購入の普及を目的とした出前講座を実施しています。なんと講師派遣費は無料!住宅・木材関連団体・企業、消費者団体、学校など、木材の由来や森林の状況に関心のある皆さん、info@fairwood.jp、TEL:03-3813-9735までご相談下さい。
2008/07/21 WIRED SCIENCE:温室効果ガス削減の安価で自然な方法は熱帯林の維持 |
『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)の最新号で発表された論文で、二酸化炭素を大量に吸収する熱帯林を現状のまま維持した場合の費用を計算した結果、エネルギー経済を転換する試みと比較し、安くつく事が示された。オハイオ州立大学のBrent
Sohngen教授(農業経済学)ら経済学者と生態学者からなるチームは、熱帯林地域の地主に代価を支払って伐採を抑制すると仮定して、3通りの試算で炭素固定の効果と費用を計算した。次の20年間で森林伐採を10%遅らせる場合の費用は、年間4億~17億ドルで、毎年約5億トンのCO2を吸収できる。森林伐採を50%に減少させる費用は170億~300億ドルで、毎年20億トンを超えるCO2を吸収できる。20億トンといえば、米国が排出する温室効果ガス全体の約3分の1に相当する。 |
原文はこちら |
http://blog.wired.com/wiredscience/2008/07/a-cheap-natural.html |
2008/08/05 Telegraph.co.uk:世界の霊長類の半分が絶滅危機に直面 |
最新の研究の結果、世界の霊長類のおよそ半分が絶滅の危機に直面していることがわかった。人類に最も近い霊長類の中には、狩猟や食用として捕獲の結果絶滅するものもいるが、IUCNによると、アジア圏内だけでIUCNレッドリストの絶滅危機に瀕している種として掲載されている霊長類は70%以上にのぼる。アフリカでは13種のアカコロブスのうち11種が絶滅に瀕している危惧種として評価され、2種はすでに絶滅しているとされている。ベトナム及びコロンビアでは霊長類の90%が絶滅の危機にある。原因は生息地の消失-熱帯雨林の火災や破壊によるものだが、この他に狩猟や野生生物の違法取引も大きな原因となっている。 |
原文はこちら |
http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?xml=/earth/2008/08/05/eaapes105.xml |
2008/08/16 THANH NIEN NEWS:ベトナム中部の森林で違法伐採熾烈化か |
2年前に始まった敷設以来、中央Quang Tri県のDakrong地区の未完成の道路は、違法伐採業者の為に道を開いてしまっている。2006年、道路敷設事業はAvao居住区中心部と県境検問所を繋ぐ為、およそ13kmの計画でスタートした。しかし道路から1km以上離れた古木などは違法伐採業者の犠牲となってしまった。最近Quang
Triのレンジャー達も、直径が約1.4~2mに及ぶ大量の丸太を発見したが、伐採者を特定する事は出来なかった。幾つかの地区では、伐根だけがその青々とした森林の名残を残すこととなっている。残った木々も、違法伐採者達が次に伐採する予定の為マーキングされていた。地元の住民、Con
Ria氏によると、夕刻頃になると道路は木材運搬用トラックで騒がしくなるのだという。 |
原文はこちら |
http://www.thanhniennews.com/society/?catid=3&newsid=41177 |
2008/08/20 THE AUSTRALIAN:パプアニューギニアにおける伐採'賄賂'の徹底調査 |
パプアニューギニア(以下PNG)政府筋は、先日PNGオンブズマン委員会が2名の大臣が所持するシンガポールの預金口座を調査中であると述べた。これは、オーストラリアにある銀行のケアンズ支店を通して何件かの送金があった事に由来するという。報道によると、昨年のPNG国政選挙の頃、シンガポールからオーストラリア経由でポートモレスビーへ、約2700万米ドルの不正な支払いの流れがあるとの主張である。オンブズマン委員会はシンガポールの預金口座への送金額がPNG南部のGulf県の違法性が疑われている伐採事業による木材輸出収益の2パーセントの取り分であるかどうかを調査中であるとの事。 |
原文はこちら |
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,24208462-2703,00.html |
☆お知らせ セミナー「信頼できる紙の選択~森林認証の役割と意義」開催! |
http://www.gef.or.jp/activity/economy/sustainable/kami.html
紙のユーザーが安心して信頼できる紙を選ぶためにどんなことに目を向けていったらいいのか。
地球・人間環境フォーラムは、森林認証制度の現状について、有識者、認証機関、紙の利用者の立場からの現状を報告するセミナーを開催します。あわせて日本の紙の大きな供給源の一つであるオーストラリア・タスマニアの現状を事例に、今後の紙の利用のあり方について考える機会としたいと思います。
皆さまのご参加をお待ちしております。
【開催日時】 2008年9月3日(水) 14:00~17:00
【会場】 JICA地球ひろば講堂
(住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24)
【参加費】 1,000円(主催団体及び協力団体会員は無料)
当日、受付でのお支払いになります。
【内容】 (すべて予定・敬称略)
・森林認証制度の役割
白石 則彦/東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻 教授
・森林認証の審査とは
伊沢あらた/アミタ株式会社 ソリューション事業部 認証課課長
・紙のユーザー企業から森林認証制度に取り組む理由・森林認証制度への期待
江本 義明/セイコーエイプソン株式会社 機器環境CS・PL推進センター
茂垣 達也/日本生活協同組合連合会 商品本部家庭用品部
・オーストラリア・タスマニアの現状について
川上豊幸/レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部
・パネルディスカッション-信頼できる紙の選択~森林認証をめぐる現状と課題
パネリスト:各講演者
コーディネーター:坂本有希/地球・人間環境フォーラム
※講演内容等は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
【申込み】
(1)申し込みフォームからお申し込み下さい(推奨)。
→http://www.gef.or.jp/activity/economy/sustainable/form.htm
(2)件名に<紙セミナー申込>とご記入とし、下記をご記入の上、地球・人間環境フォーラムまで、
E-mail(event@gef.or.jp)または
ファックス(03-3813-9737)でご送付ください。
・ご氏名:
・ご所属(会社名など):
・部署:
・電話番号:
・FAX番号:
・E-mail(携帯メール不可):
・主催団体・協力団体の会員の場合は、その団体名:
※参加証は発行いたしません。当日、受付にてお名前をお伝えください。
【主催等】
主 催:地球・人間環境フォーラム
協 力:アジア緑色文化国際交流促進会(AGA)、ウータン、AM-NET、国際環境NGO FoE Japan、古紙問題市民行動ネットワーク、サステナビリティ・コミュニケーション・ネットワーク(NSC)、サステナビリティ日本フォーラム、WWFジャパン(申請中)、ナマケモノ倶楽部、日本環境ジャーナリストの会、社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)、レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)日本代表部
【問合せ】
地球・人間環境フォーラム(坂本、根津)
TEL.03-3813-9735 FAX.03-3813-9737
E-mail: event@gef.or.jp
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