フェアウッド世界のニュース 第57号 2009年3月20日
フェアウッドキャンペーンは現在、有楽町にある「丸の内さえずり館」にて、対消費者向けの展示イベントを行っています。フェアウッドが世に広まる為には、供給側だけでなく消費者側への活動も必要不可欠です。詳細は記事の最下部をご覧下さい。
2009.3.16 ロイター:経済危機が木材業界を直撃する事により、森林にとってはマイナスとの報告 - FAO |
ローマでの林業に関する会議で公開された国連食料農業機関(FAO)の報告書によると、米国の新設住宅着工件数は2006年から2008年の間に半数以下に減少していると述べ、その他の国々のうち、特に西ヨーロッパで同様の衰退が観測されたとしており、「木材の需要は、05'~06'年のピークに達する事は暫く無いだろう」と予見している。また、この木材需要の下方修正は、減少に向かう世界の森林にとって良くあるべきだが、低価格な木材への需要から、残念ながら持続可能な森林管理への投資を減少させ、違法伐採を促進する結果になるだろうとFAOは予測している。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.reuters.com/article/environmentNews/idUSTRE52F2RK20090316?feedType=RSS&feedName=environmentNews |
2009.3.11 ScienceDaily:新手法で木材を、クリーンで効率的なエネルギー資源に |
木材は新たな石炭となり得るか?ノースカロライナ州立大学の研究者達はそう信じている。彼らは石炭を燃やすよりもよりクリーンで、効率的な「torrefaction(焙焼[ばいしょう])」と呼ばれる手法で、木材チップを石炭の代替資源として使用する研究を続けるチームだ。(中略)焙焼された木材は、焙焼を行う前の3分の1の重さになっているが、その内部には80%ものエネルギーを残している。そしてこれはビジネス用電力や、住宅地に供給するエネルギーを賄う、伝統的に石炭を使用する発電所の理想的な燃料となる。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.sciencedaily.com/releases/2009/03/090311134802.htm |
2009.3.11 新華社:地球温暖化、南北方農業生産に影響 - 中国気象局 |
地球温暖化を背景に30年あまり続いてきた華北地域の乾燥気候は、今後10年あまりで緩和に転じる兆しがみられないうえ、降雨量の豊かな南方地域の干ばつ問題は日々顕在化している。全国政治協商会議委員、中国気象局局長の鄭国光氏は、「干ばつの北方農業への脅威を重点として監視すると同時に、季節性と持続性干ばつの南方農業への影響にも関心を払うべきだ」と助言した。 |
全文はこちら |
http://www.xinhua.jp/newsdetails.aspx?newsid=P100030266&cate_id=710 |
2009.3.6 AsiaPulse:インドネシア政府と韓国、林産で直接投資の覚書 |
Wana Nusantara住宅協同組合(KPWN)、韓国-インドネシア林業協会(KIFC)、インドネシア林業公社Perhutani、及び韓国山林庁(KFS)は、インドネシアで500ヘクタールの産業造林(HTI)を開発する計画に対して、覚書を調印した。これを受け、インドネシア政府林業大臣MS Ka'ban氏は、インドネシア政府はニーズを鑑み、明るい見通しが予測されるとして、産業造林(HTI)に関する海外資本受入れを促進する姿勢がある、とコメントを発表した。これにより産業造林1ヘクタールあたり約1200万ルピア(996US$)の投資が望めるとのこと。 |
原文はこちら (英語) |
http://news.tradingcharts.com/futures/9/4/121560249.html |
2009.3.4 日本木材新聞:環境省調達方針改定、間伐材や認証材のコピー用紙も使用可能に |
環境省はグリーン購入法に基づく国等のコピー用紙の調達について、従来の古紙100%という基準が見直され、間伐材、森林認証材及び未利用材なども製紙原料として認める新しい調達基準を策定し、2月中旬に閣議決定した。4月新年度から新基準での調達が開始される。(中略)この改定に伴い、環境省では新たに「総合評価指標方式」を導入する。前記した古紙以外のパルプ原料も原料として利用できるが、それぞれの原料を基本項目として数値化し、さらに白色度及び坪量を加えた加点項目の合計で一定以上のポイントを獲得した製品を適合品とするもの。 |
全文はこちら |
http://www.fairwood.jp/news/wnat/vol057_1.html |
2009.2.24 VOA News:恒常化するラオスの違法伐採 |
とあるラオ林業局局員によると、投資家、公務員、地域住民がそれぞれ違法伐採に携わり協力する事で、ラオスでの違法伐採は以前よりも恒常化してしまい、取り締まる事が難しくなってきているという。1992年の政府調査では、ラオスの森林は国土の約48%を占めていたが、2002年の調査では約41%に減少している。しかし、ラオ林業局は、広範囲にわたる違法伐採に加え、ダムや道路開発等の開発計画がラオスの森林破壊・劣化に大きく関与し、実際にはラオスの森林は国土の約35%程度しか残っていないと見ている。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.voanews.com/lao/2009-02-24-voa3.cfm |
東急ホームズ、CSR報告書2008にてフェアウッド調達の取り組みを解説 |
不動産業大手 東急ホームズは、そのウェブサイトにて同社の木材調達方針を公開している。この木材調達方針は「1. 当社使用部材で木および製材品(ランバー、合板、etc)」「2. 当社使用部材で木材の使用割合が大きいもの」に及び、これらが"1. 絶滅危惧種"、"2. 違法に生産・取引された木材"、"3. 生態系に悪影響を与えている木材"、"4. 先住民や地域社会、労働者の生活環境に悪影響を与えている木材"を含まないよう定めたもの。業界をリードする企業が続々と方針を定めたことにより、関連企業を含め木材の流れが大きくシフトする切っ掛けとなっている。 |
東急ホームズ株式会社の調達方針はこちら |
http://www.voanews.com/lao/2009-02-24-voa3.cfm |
イベント案内:丸の内さえずり館展示「フェアウッドを選ぼう!」 |
わたしたちの家庭や職場など、身の回りにある紙・木材製品。皆さんはこれらの製品を選ぶとき、どんな情報を参考にしていますか?フェアウッドキャンペーン事務局は、3月2日より1ヶ月間、丸の内さえずり館において、わたしたちの周りにある木材製品と森林の関係を考える展示を行っています。 会場内では、木材のふるさとの様子、環境・社会背景、問題などを紹介するパネルに加え、実際に生活の中で入手可能な、環境・社会に配慮された木材(フェアウッド)でつくられた家具、文具、パッケージを手にとっていただくことが出来ます。市場に散らばるフェアウッド製品が一堂に会するチャンス!この機会に是非、ご来場ください! 日時: 2009年3月2日(月)~31日(火) 11:00~19:00 [31日(火)最終日は13:00まで] 場所: Nature Info Plaza 丸の内さえずり館 (住所:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル1F) 丸の内さえずり館ホームページの紹介ページ ■ドキュメントリポートDVD「木の来た道 -ways of experiencing wood-」上映会 |
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