フェアウッド世界のニュース 第58号 2009年5月7日
FSCの基準が更新され、各国の国家や自治体が所有する森林がFSC認証を取得するプロセスが効率化されました。
2009.5.6 PEFC:マレーシアの森林認証制度(MTCS)がPEFCと相互承認 |
マレーシアの森林認証制度であるMTCS(マレーシア木材認証手続)がPEFCの相互承認を受け、アジア太平洋地域で最初の熱帯林の認証制度のPEFC承認となった。これは先日のガボンの森林認証制度に続き、熱帯林の森林認証制度の相互承認としては2番目の例となる。またこのPEFCの承認により、同様の承認を受けた他の26カ国の森林認証制度との相互承認が可能となった。これは、MTCS認証を受けた木材製品の製造業者や輸出業者がPEFCのロゴの下にマレーシアの原材料を他のPEFC認証原材料とリンクすることが可能になることを意味する。 |
本文はこちらから要申込(日本語) |
http://www.pefcasia.org/japan/whatsnew.html |
2009.4.20 BBC:世界一の乾燥地域で行われる植林 - ペルー |
「もし出来るだけ少ない水での植林方法が成功し、それを学ぶ事が出来れば、世界が終わりを迎える時、役に立つだろう」と、回復生態学者のオリバー・ウェーリー氏は言う。ペルーのIca地区にしか分布していない、絶滅の危機に瀕しているこの木は、Huarango(Prosopis
limensis)という。この灼熱の地において、丈夫なHuarangoは水分を求めてさまようことは無い。年間降雨量1.5mmという極限状態において、他の手段で水分を得る事が出来るからだ。1つは、空気中の霧を捕らえる葉、もう1つはアンデス山脈から流れる地下水脈を目指し、地下50~80mもの長さに達する世界一の吸水根である。 |
原文はこちら (英語) |
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/7934406.stm |
2009/4/3 Greenz:より少ない木でより多くの雇用を!インドネシアの文房具メーカー「magno」の挑戦 |
「magno」は、プロダクトデザイナーのカルトノ氏によりジャワ島のカンダンガン村で立ち上げられた。「スモール・サイズ・ファンクショナル・クラフト」をミッションとし、材料の木材の消費を最小限にしつつ、クラフト作業を通じて最大限の雇用を創出することを目指している。(中略)カルトノ氏は、中長期的に雇用を創出し続けるためには「売れる」商品づくりが不可欠と考え、従来の文房具にはないユニークなデザインを作り出した。彼のデザインは、日本のみならずニューヨーク・ヨーロッパなど世界中で評価され、2008年には「グッドデザイン賞(Good
Design Award)」を受賞している。 |
全文はこちら(日本語)※画像あり |
http://greenz.jp/2009/04/03/magno/ |
2009.3.25 DEFRA:違法伐採に関する、より厳格な法整備への要求高まる |
ヒラリー・ベン英国環境相は本日、違法伐採に取り組むため、より厳しい法整備をEU(欧州連合)に要求した。ベン氏のこの要求は、不法に伐採された木材をEUに輸入する事に対し、実刑を科す事を思惑に入れたものだ。(中略)また、2000年に導入された英国政府の木材調達政策により、4月1日からは省庁、機関やその他の組織は、独立した認証機関、またはその認可を所持する国によって合法性、持続可能性が確認された木材製品しか購入出来なくなる。
(※DEFRA=英国環境食糧農村地域省) |
原文はこちら(英語) |
http://www.defra.gov.uk/news/latest/2009/sustain-0325.htm |
2009.3.16 Searchina:中国:人工林の年間造成面積、世界の5割占める |
中国緑化委員会の副主任で、国家林業局の賈治邦局長はこのほど、中国の人工林の年間造成面積が平均で6千万ムー(1ムーは6.7アール、約400万ヘクタール)となることを明らかにした。中国での人工林の年間増加面積は世界全体の53.2%を占めるという。3月12日付で中国新聞社が伝えた。国連食糧農業機関(FAO)によると、中国全体の人工林の面積は8億ムー(約5333.6万ヘクタール)。世界全体の人工林の4割近くを占め、世界1位となる。中国では2009年に8200万ムー(約546.7万ヘクタール)の面積に人工林を造成する計画。現時点の森林率は18.21%で、2010年までに20%に引き上げる方針だ。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.voanews.com/lao/2009-02-24-voa3.cfm |
東急ホームズ、CSR報告書2008にてフェアウッド調達の取り組みを解説 |
不動産業大手 東急ホームズは、そのウェブサイトにて同社の木材調達方針を公開している。この木材調達方針は「1.
当社使用部材で木および製材品(ランバー、合板、etc)」「2. 当社使用部材で木材の使用割合が大きいもの」に及び、これらが"1.
絶滅危惧種"、"2. 違法に生産・取引された木材"、"3. 生態系に悪影響を与えている木材"、"4.
先住民や地域社会、労働者の生活環境に悪影響を与えている木材"を含まないよう定めたもの。業界をリードする企業が続々と方針を定めたことにより、関連企業を含め木材の流れが大きくシフトする切っ掛けとなっている。 |
東急ホームズ株式会社の調達方針はこちら |
http://www.tokyu-homes.co.jp/aboutus/environment/ |
■お知らせ■
「ドキュメントリポートDVD「木の来た道 -ways of experiencing wood-」上映会の予定 |
フェアウッド・キャンペーンでは、完成した映像レポート「木の来た道-ways
of experiencing wood-」の普及・広報に向けて、今後も上映会などを行っていく予定です。
5月24日(日):一花屋(神奈川県、鎌倉市)
6月14日(日):COEXIST(東京都、秋葉原)
6月25日(木):丸の内さえずり館(東京都、有楽町)
7月23日(木):丸の内さえずり館(東京都、有楽町)
7月25日(土):アサンテサーナ・カフェ(東京都、恵比寿)
8月27日(木):丸の内さえずり館(東京都、有楽町)
詳しい情報はこちら >> |