フェアウッド世界のニュース 第59号 2009年5月29日
フェアウッド・キャンペーンが企業の方々に提唱している木材調達方針策定によるフェアウッド調達。 この流れが地域ビルダーにも拡がってきています。
2009.5.19 地球の芽:「小舟木エコ村木材調達指針」を策定-まずは構造材と合板 |
(株)地球の芽は、滋賀県近江八幡市で開発中の小舟木エコ村において自社販売区画の指定施工業者が住宅建設で利用する木材調達をより持続可能なものにするため小舟木エコ村木材調達指針と、具体的な実施基準(第1版)を策定した。この運用により違法木材の利用を回避しつつ、より持続可能な木材調達に取組むことを宣言している。 今後は同指針に基づき、段階的に取組みを進めることとし、まず2009年は、住宅建設において最も利用量の大きい構造材と合板の調達に関する具体的な運用基準を策定して、重点的に持続可能な木材調達システムづくりを行っていく。 |
全文はこちら(日本語) |
http://www.chikyunome.co.jp/blog/whatsnew/2009/05/post_31.html |
2009.5.12 Juneau Empire.com:改訂法案、シーアラスカ問題を解決?! |
昨年の法案を改訂したシーアラスカ社(米国アラスカ州)の土地譲渡法案が、再度Murkowski上院議員により国会に提出された。この法案は、米国連邦政府から同社に伐採活動できる土地を譲渡するという趣旨のもの。これは、アラスカの先住民族への土地譲渡の最後となるものであり、先住民族が株主となっているシーアラスカ社が、本来候補地に挙がっていたところ以外からの土地の譲渡を希望しており、伐採会社でもある同社の希望する土地には、木材の生産性の高い森林地区が含まれている。
しかしながら、シーアラスカ社の法案には批判的な意見もあり、候補地のひとつになっているEnda Bay地区 では住民が皆伐の影響を心配して反対している。この法案については、アラスカ南東部のトンガス地域全体の森林保護/利用方法などを話し合う円卓会議でも議論が分かれている。 ※訳者注:アラスカでは、国有林と私有林両方を含めてトンガス全体の将来を話し合うための円卓会議が行われている。NGO、州政府、伐採会社など、関係者がいったん抗議活動などをストップして、お互いの主張の妥協点を見出すために協議を行っている最中である。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.juneauempire.com/stories/051209/sta_438971020.shtml |
2009.5.8 Thanh Nien News:ベトナム北部・中部で森林減少進む |
ベトナム北部・中部では違法伐採が広がり、洪水増大などの環境悪化を引き起こす懸念が高まっている。保護区内での違法行為を監視するために雇われた地域住民は違法伐採者に手を貸す中、保護区レンジャーは取り締まりに奔走する。一方で、マングローブ林は養殖場のために次々と開発されている。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.thanhniennews.com/features/?catid=10&newsid=48594 |
2009.5.6 illegal-logging.info:サラワク州政府によるNCR支配の敗北 |
マレーシア連邦裁判所はNCR(先住慣習権)が適用される土地区分にはtemuda(耕 作地)のみならず、pulau(慣習林)とpemakai
menua(地域的領土)も含まれると いう考え方を支持した。これは以前シェルグループが権利を所有していたミリ 市にある土地へのNCRの適用に関して、地域住民のMadehi氏がサラワク政府を
相手取った訴訟への判決である。 NCR事例に詳しい弁護士は、この判決がこれまでに約200ほど記録されている主 にプランテーションや木材伐採用のリース取得に関係する住民と州政府・企業 間の訴訟問題にも影響すると指摘している。住民サイドでNCRに関する主張を 支持する十分な証拠を提供することができれば、企業サイドは妥協せざるを得 なくなるものと考えられる。 (※ニュースソース:malaysiakini) |
原文はこちら(英語) |
http://www.illegal-logging.info/item_single.php?item=news&item_id=3334&approach_id=18 |
2009.4.28 エコマーク事務局:紙の認定基準を一部改定 |
エコマーク事務局では、4月28日に開催された第56回エコマーク類型・基準制定委員会にて、紙の認定基準の一部改定を承認した。対象となったのは情報用紙、印刷用紙、包装用紙の3区分。 古紙以外に推奨すべき材料として、今回新たに、森林認証材、間伐材、持続可能性を目指した原料調達に基づいて調達されたパルプを採り上げ、適切な森林資源の利用に繋がることを意図している。 |
全文はこちら(日本語) |
http://www.ecomark.jp/econews.html |
2009.4.27 環境省:G8環境大臣会合、生物多様性に関するシラクサ宣言採択 |
4月22日~24日、イタリアのシラクサにおいてG8環境大臣会合が開催され、G8 各国のほか、ブラジル、中国など21ヵ国、地域等が参加した。低炭素技術、気候変動、生物多様性、子どもの健康と環境のテーマで議論が行われ、生物多様性についてはシラクサ宣言が採択された。日本の斉藤環境大臣からは森林減少を防止するための違法伐採対策を協力して進める必要性や、生態系と生物多様性の経済評価(TEEB)の意義等について発言があった。 |
全文はこちら(日本語) |
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11086 |
2009.4.26 Bernama.com:EUとマレーシアVPA交渉最終段階へ |
欧州連合(EU)が世界の木材生産国と進めている、合法性が証明された木材のみを取引するという二国間協定の交渉で、マレーシアとの合意に向け最終段階に入った。 |
原文はこちら (英語) |
http://www.bernama.com/bernama/v5/newsbusiness.php?id=406892 |
■お知らせ■ 「ドキュメントリポートDVD「木の来た道 -ways of experiencing wood-」上映会の予定 |
フェアウッド・キャンペーンでは、完成した映像レポート「木の来た道-ways
of experiencing wood-」の普及・広報に向けて、今後も上映会などを行っていく予定です。 |
■お知らせ■ トーク&スライドショー「タイガの森と人」 第1回「タイガの森にはトラがいる」
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日本海を挟んだロシアの極東には「タイガ」と呼ばれる森が広がっています。この森にはアムールトラやアムールヒョウなどの大型の哺乳類が生息し、日本人とよく似た先住民族も暮らしています。 FoE Japanでは地元住民とともに地域の自然保護と持続可能な資源利用の両立に向けた活動を行っています。 日本ではその実態がほとんど知られていないロシア・タイガの豊かな森や人について、スライドとトークで、全3回シリーズにてご紹介します。 日時:2009年 6月11日(木) 19:00~20:30 会場:丸の内さえずり館 >地図 最寄駅:有楽町駅(JR・東京メトロ)、日比谷駅(東京メトロ)など 〒100-0006 千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル1F TEL:03-3283-35361 講演:野口栄一郎(FoE Japan)と過去のツアー参加者 定員:40名まで 費用:無料(要申込) 主催:FoE Japan 協力:地球・人間環境フォーラム 申込:下記詳細ページからお申込み下さい。 |
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発 行 : フェアウッド・キャンペーン事務局 http://www.fairwood.jp 編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一 |