Mongabay:国連の温暖化防止・生物多様性目標を達成するためには、79%の植被 が保護される必要あり(研究)
コンサーベーション・バイオロジー誌に掲載された研究によれば、国連が設定した気候・生物多様性・開発に関する国際目標を達成するためには、地球上に残された自然植生の約79%(最低でも6700万km2、中国の面積の約7倍)を保護する必要があるという。研究はまた、生態系の正式な保護以上の対応および、人間の過度の土地利用により自然植生の枯渇がすすんでいる状況への対応の必要性を強調している。
正式な保護下にあるエリアが増加しているにもかかわらず、多くのエリアでは植生の減少が続いていることから、共著者の一人は、(研究の目的として)正式な保護には焦点を置いていないと述べている。
著者らはまた、2030年までに自然の30%を保護する目標は、我々の生存を確保にするには十分ではないと述べている。生態系保全の取組を成功させるために不可欠なことは、先住民族と地域コミュニティの土地の権利、土地保有権の確保、彼らの意義ある関与を確実にすることだ。先住民族は世界の人口の5%に過ぎないが、地球の生物多様性の80%を保全しているのである。
原文はこちら(英語)
https://onl.sc/NYwL75Y