生物多様性条約(以下、CBD)COP16の最も重要な成果は、第8条(j)項に関する決定、アフリカ系住民が生物多様性の保護と保全に不可欠な役割を担っていることを認めたこと、そして「カリ基金」が採択されたことである。
しかし、資源動員、先住民族と地域コミュニティ(IPとLC)への直接的な資金提供に関する合意が得られなかったこと、そして自然回復の目標とゴールを達成するためのモニタリングの枠組みが進展していないことに、多くの人が失望した。
モンガベイが話を聞いた先住民代表らによると、最も重要な成果の一つは、第8条(j)の常設補助機関の設立と新たな作業計画だった。これにより、代表らは初めてCOPに直接助言や貢献をすることができ、先住民族と地域コミュニティがCBDの目的に「有意義な貢献」を行えるように具体的なタスクを設定することができるようになる。
また、全国農村黒人キロンボラコミュニティ連携調整委員会(CONAQ)と黒人コミュニティプロセス(PCN)は、生物多様性条約の条文、特に第8条(j)でのアフリカ系の人々を認める決定を祝福した。しかし、アフリカ系ムーブメントの要求を完全に満たすには至らなかった。「アフリカ系の人々」は認めても、「アフリカ系民族」を認めているわけではないからである。
さらに、各国は、遺伝子データを使用する企業が「拠出すべき」初の世界基金「カリ基金」と、それを支援する独自の多国間メカニズムに合意した。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/11/what-was-achieved-and-not-for-indigenous-and-local-leaders-at-cop16/