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東洋経済オンライン:ハワイの山火事をここまで深刻にした「真犯人」 外来植物放置の危険性は前から指摘されていた

マウイ島にあったハワイ最後のサトウキビ農園(プランテーション)が2016年に閉鎖されたのち、別の重大な変化が浮き彫りになった。プランテーション跡地に、極めて燃えやすい外来種の草が広がったのだ。それらの多くは土地を所有する大企業によって未管理のまま放置されてきた。ギニアキビ、モラセスグラス、クリノイガなど、家畜飼料としてハワイに持ち込まれたアフリカ原産のさまざまな植物が、現在ではハワイの土地の4分の1近くを占めるまでに繁殖している。
山火事災害の軽減に取り組む科学者たちは、ハワイで破壊的な火災が今世紀に入って急増していることを示すデータに着目し、マウイ島の脆弱性が増していることに警鐘を鳴らしてきた。2023年、ハワイ大学マノア校で原野火災の科学と管理を専門に研究するトラウアニクトは、今回のマウイ島の山火事を受け、管理可能だったかもしれない火災の規模が外来植物によって膨れ上がる可能性があることが、明白に示されたと語った。
ハワイ諸島で降る大雨は、外来種の草を1日に約15センチメートルも成長させることがある。その後、乾季が到来すると草が燃える。ある地域が山火事で荒廃すると、外来種の草がすぐに芽を出して広がり、山火事への適応力に劣る在来種の植物に取って代わり、草と山火事のサイクルがさらに破壊的なものとなるのである。
原文はこちら
https://toyokeizai.net/articles/-/695367