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2024.10.3 Mongabay:アグリビジネスからの圧力が高まるなかで、EUは森林破壊防止法適用の延期を検討

EU議会と理事会は、森林破壊防止規則の適用を12カ月延期することを検討している。
この法律は2025年1月1日に適用される予定だったが、輸出国や工業・農業部門からの圧力が高まっていた。
多くの生産者は、規制は複雑で費用がかかると話す。
ブラジルのような国では、牛の放牧は追跡が非常に難しく、偽造された耳標や輸送許可証により、森林が違法に伐採された土地から合法的な土地に何十万頭もの牛を移送することができる。
世界のパーム油の80%以上を生産するマレーシアとインドネシアでは、パーム油はサプライヤーの複雑なネットワークを経て輸出されるため、原産地を知ることは難しい。
欧州木材貿易連盟や欧州家畜食肉貿易業者連合など28の欧州業界団体は先月、「欧州委員会とEU加盟国は、設定されたスケジュールが実現不可能なことを認めることが重要だ」との声明を発表していた。
延期を批判する人々は、延期は1月1日の期限に向けて熱心に準備してきた生産者を不当に取り扱う一方で、最も無責任な生産者をもう1年見逃し、アマゾンの熱帯雨林などでの農地開拓が急速に進む恐れがあると述べている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/10/eu-considers-postponing-anti-deforestation-law-as-pressure-from-agro-industry-mounts/