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2024.8.22 読売新聞:バイオ炭に温室ガス削減効果、草木が取り込んだ炭素を貯留…農業や建設で活用広がる

木材や草などの生物資源(バイオマス)を低酸素状態で加熱して作る「バイオ炭」。
取り込んだ炭素を放出せずに貯留できるため、日本政府は脱炭素の政策の一環として、温室効果ガスの「削減量(クレジット)取引」制度の対象と認めている。
企業の関心も高まっており、農業だけでなく建設分野にも活用が広がってきた。
長野県上田市に広がるワイン用のブドウ畑。キリンホールディングス傘下のメルシャンが運営する「 椀子(まりこ)ヴィンヤード」で3月、バイオ炭を作り、畑にまく研究が始まった。
農業・食品産業技術総合研究機構が協力し、 剪定したブドウの枝を焼却せずに、バイオ炭にする。
ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)とJAきたみらい(北海道北見市)は、タマネギ栽培で、バイオ炭を活用して脱炭素化を目指している。
両者は、タマネギの畑51ヘクタールでバイオ炭を使用し、23年に収穫を行った。CO2換算で約17トンを貯留した計算になるという。
建設業界では環境に配慮したコンクリートを導入する動きが進んでいる中で、バイオ炭に注目したのが清水建設だ。
コンクリートは供用期間が長いため、長期的に安定して貯留が可能になる。
コンクリートは主に水、セメント、砂、砂利で作るが、砂の一部をバイオ炭で代替した。
強度や耐久性などは通常のコンクリートと同等な上、特殊な設備が不要なので現場で使いやすいという。
すでに高速道路の工事現場の仮舗装などに使用されている。
詳しくはこちら
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240823-OYT1T50035/