モンガベイは1年かけて、ネイチャーフローリング社が取り扱う製品中の合板の多くが、カンボジアの熱帯雨林保護区から違法に伐採された可能性があることを示唆する証拠を収集した。
ネイチャーフローリング社は、2019年5月にシアヌークビル経済特区に設立された中国資本の企業で、複数の米国企業と提携している。
カンボジアの木材産業関係者によると、フローリングについては、木材の種類や原産地を特定するための検査はほとんど行われていないという。
モンガベイの調査の結果、ネイチャーフローリング社のカンボジアの工場で製造されていたエンジニアードハードウッドフローリングの芯材は、アンコール・プライウッド社から調達されていた。
2011年に設立されたアンコール・プライウッド社は、木材の密輸に関わりのある有力者、チューン・ソフィアップ氏が所有するカンボジアのコングロマリット、フィアピメックスで出世したチア・ポブ氏が率いている。
ポブ氏のビジネスパートナー、ルー・チュー・チャン氏は台湾人で、シンク・バイオテック社(現:ホーリープランテーション)も率いている。
2023年、モンガベイは、ホーリープランテーションが、植林木の加工よりも、隣接するプレイラング保護区の天然林の伐採とロンダリングに大きく依存していることを示す膨大な証拠を加えた。
グローバル・フォレスト・ウォッチのデータでは、チャン氏がシンク・バイオテック社を買収した2018年12月以降、プレイラングの原生林の急速な減少が示されている。
その後数年間、シンク・バイオテック社はプレイラングの保護林を違法に伐採し、その木材をロンダリングして、プランテーションで育てたアカシアやユーカリなどの木材として姉妹会社のアンコール・プライウッド社に販売していたと、繰り返し非難されてきた。
カンボジア人ジャーナリスト数名が匿名で調査への協力要請に応じた。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/10/cambodian-logging-syndicate-tied-to-major-u-s-wood-flooring-supply-chains/?fbclid=IwY2xjawGICBFleHRuA2FlbQIxMAABHS-GXWoMKol4YeZxpXB1Uq4Eq5uNLGkw1IVCKo-fyxPIgNK2OjpTAiNYVQ_aem_ooCxjFHME_faIxno0wBiBA