2025.1.29 Earthsight:EU全域における15億ユーロ相当のロシア産木材製品の違法取引が映像に収められる
英国を拠点とする非営利団体アースサイトの調査員が、欧州全域においてウクライナ戦争による制裁措置に違反した、違法なロシア産木材製品の取引が急増していることを明らかにした。
調査報告書「血ぬられたシラカバ:EUによるロシア由来の紛争合板製品取引の暴露」では、映像、音声通話、内部文書により、ロシア製合板をEU域内へコンスタントに流入させるための手配をする企業の姿が捉えられた。
これらの企業は、違法な木材をユーラシア大陸全土にわたり販売しており、その買い手にはクライミング・ウォール、木製玩具、フローリング、家具等の大手メーカーが含まれている。
アースサイトは、2022年7月に制裁が課されて以来、小売価格15億ユーロを超える50万立方メートル以上の違法木材製品が、ロシアから第三国を経由してEUに流入していると推定している。輸入量は現時点で、過去最高のレベルに達している。日々700立方メートル以上の合板が、EU域内の港や国境に運ばれており、これは大型トラックあるいはコンテナ20台分に相当する。EU加盟27カ国すべてがおそらく違法な合板を受け入れており、最も多い出荷先であるのがポーランド、次いでドイツ、スペイン、ポルトガル、イタリア、エストニアとなっている。
原文はこちら(英語)
https://www.earthsight.org.uk/bloodstainedbirch-press-release