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2024.11.7 Mongabay:コロンビア先住民族の土地の守護者”ウルフ”が殺害される

ウルフのニックネームを持ち、先住民族の土地の守り人・教育者であったカルロス・アンドレス・アスキュ・トゥンボ氏(30歳)は、今年、コロンビアで殺害された115人目の社会指導者となった。
彼はキウェ・テグナス(カウカ先住民警備隊)の一員として、コミュニティの森、土地、若者を違法な武装集団とコカ栽培から守っていた。
警察の捜査は続いているが、コミュニティのメンバーは、カルロス氏が、先住民族ナサ族の人々が40年以上も闘ってきた武装集団と麻薬密売人の犠牲になったと考えている。
武装グループがコカインを生産するために行っているコカ栽培は、人々の生活だけでなく環境にも影響を与えている。伝統的に神聖な作物であるコカは、今やこの地域の暴力と荒廃に結びついている。
コロンビア法務省によると、栽培の48パーセントは国立公園、集団的領土、森林保護区などの特別管理地域に集中している。国連薬物犯罪事務所の最新の報告書によると、2022年から2023年の間に、コカ栽培により11829ヘクタールの森林が破壊された。この森林破壊は2023年に10パーセント増加し、生物多様性を脅かし、 50種以上の生物を絶滅の危機に晒していると、法務省は生物多様性条約第16回締約国会議で述べた。
カウカでは、エスタード・セントラル・マヨールやダゴベルト・ラモス戦線など、いくつかの反体制グループが活動している。これらのグループは2016年の和平合意後に現れ、社会復帰プロセスを拒否または放棄した元コロンビア革命軍(FARC)ゲリラで構成されている。
先住民警備隊のリーダー、オベイマール・テノリオ氏は、「武装集団はもはやかつてFARCを特徴づけていた政治的イデオロギーを持っていない。代わりに、先住民警備隊に対する彼らの攻撃は、麻薬ルートの利益と支配によって動かされている。」と述べている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/11/the-underreported-killing-of-colombias-indigenous-land-guardian-the-wolf-photos/