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森林減少・森林劣化

2025.1.28 Mongabay:ロサンゼルスの森林火災により発生した有毒な化学物質は、野生生物を脅かしている、と専門家が指摘

ロサンゼルスで現在も続いている火災により、16,000棟以上の建物が焼失したが、その多くは合成素材でできており、燃焼すると人間と野生動物のいずれにも有毒な化学物質を放出する
家具、電化製品、フローリング、塗料、断熱材、水道管などが燃えると、ダイオキシン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、アスベストなど、発がん性物質として知られる有毒化学物質の混合物が放出される可能性がある。人間の場合、そのような化学物質への曝露は「糖尿病、心臓病、高血圧の増加」を引き起こす可能性があり、同じことが野生生物にも当てはまると、米国アルバニー大学の公衆衛生医師であるデビッド・カーペンター博士は語った。
過去の研究により、ダイオキシンやPCBなど人工的につくられた化学物質に晒された野生動物は、深刻な健康問題を発症することが分かっている。
また、山火事は魚類や両生類の生息地に被害を与えることが多いと米国カリフォルニア州ペパーダイン大学の生物学教授リー・カッツ氏は述べた。森林が燃えると、灰が水路に流れ込むことが多く、土壌を保全する木の根がなければ川岸は簡単に浸食される。その結果、小川は土砂や瓦礫で埋まり、通常2メートルほどの深さがある水たまりは、数か月以内にわずか数センチにまで縮小する。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/short-article/2025/01/la-wildfires-release-toxic-chemicals-that-threaten-wildlife-experts-say/