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2025.1.24 Mongabay:オランウータンの保護区から違法パーム油があなたの近所の店にやってくる

オランウータンが多く生息していることで知られるインドネシア・スマトラ島北端のラワ・シンキル野生生物保護区で、違法な森林伐採が記録的なレベルまで急増していると報じられている。米国を拠点とするNGO、レインフォレスト・アクションネットワーク(RAN)が発表した報告書によると、同保護区の2,577ヘクタールの森林が2015年以降伐採され2021年から2023年にかけて森林破壊が劇的に増加したという。RANは、この地域を監視してきた過去10年間で、このような森林破壊の速度は前例のないものだと述べた。
また、この破壊が、森林破壊防止規則(EUDRの森林破壊ゼロの期日の後に発生しているため、森林破壊ゼロの約束と世界的な保全活動の有効性の両方について懸念が生じている。EUDRが今年末に適用されれば、パーム油を含む特定の商品のEUへの輸入は、20201231日以降に森林破壊された土地から産出されたものでないことが求められるのである。
報告書は、違法に伐採された土地で栽培されたアブラヤシ由来のパーム油が、プロクター・アンド・ギャンブル、ネスレ、モンデリーズ、ペプシコ、日清食品など大手消費財ブランドのサプライチェーンに流入している恐れがあると警告した。
一部のブランドやパーム油取引業者は、この報告書を受けて、違法農園からの調達を停止したり、調査を開始した。しかし、これらの措置が野生生物保護区での違法な伐採を止めるのに十分かどうか疑問視されている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/01/coming-to-a-retailer-near-you-illegal-palm-oil-from-an-orangutan-haven/