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2025.2.19 Mongabay:ランディ・ボーマン(1955-2025):アマゾン熱帯雨林の稀有な守護者

エクアドル・アマゾンのコファン族リーダー、ランディ・ボーマン氏が217日に亡くなった。
彼はアマゾンのアメリカ人宣教師の家庭に生まれ、コファン族の中で育てられ、生涯にわたって彼らの土地と権利を擁護する者となった。
コファン族は数世紀もの間、アグアリコ川沿いで狩りや漁をしながら暮らしていたが、1960年代後半にテキサコが進出し、それに続いて道路が出来、入植者が流入したことで、コファンの故郷は黒く染まった川と倒木により荒れ地と化した。
ランディは、18歳でミシガン州立大学に進学したが、エクアドルに戻り、自分を育ててくれた人々や、一つの油井から土地を一度に吸い取られた人々のために闘うことを決意した。彼は法律を学び、しばしばコファン族として会議に出席し、先住民の土地の権利を強く訴えた。長年のロビー活動により、彼は1992年までにコファン族の約20万エーカーの領土を初めて法的に認めさせた。その後数年の間に、彼はコファン族の管理する土地を100万エーカー以上に拡大することに貢献した。
彼の体は、これまでの闘いの重荷を背負っていた。40代で脳炎を患い、また、扁平上皮癌の切除手術を何度も受けた。彼だけが苦しんだわけではない。コファンのコミュニティでは、多くの人々がこの病気で亡くなり、彼もこの病気で亡くなった。
それでも、彼が守るために闘った森は今も健在だ。かつて瀬戸際にいたコファン族は、今やアマゾンで最も成功した先住民の土地の管理者となっている。息子のフェリペは、自らもリーダーとなり、闘いを続けている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/02/randy-borman-1955-2025-an-unlikely-guardian-of-the-amazon-rainforest/