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森林減少・森林劣化

●2025.4.2 Mongabay:IUCNレッドリスト掲載の菌類の約3分の1が絶滅の危機に瀕している

国際自然保護連合(IUCN)は最近、レッドリストを更新し、新たに482種の菌類を追加、菌類の総数は約1,300種となった。評価された種のうち400種以上が絶滅の危機に瀕しており、主に農業拡大、森林破壊、気候変動による脅威にさらされている。
森林破壊と劣化により、絶滅の危機に瀕している菌類は約200種となっている。原生林は菌類、特に植物の根と共生関係にある菌類、あるいは菌根菌類に持続的な生存の場を提供している。「原生林の環境において、菌類は最も高い適応力を発揮する。そのため伐採や開発を行う際には、少なくとも一部の原生林はそのまま残すべきだ。」とスウェーデン農業科学大学の菌類学教授でIUCNの評価コーディネーターを務めるダールバーグ氏は述べている。
菌類の減少を危惧する多くの実用的な理由に加え、ダールバーグ氏は、菌類の多様性を維持することには道徳的、倫理的な理由もあると述べた。「小さなものにも、大きく強いものと同じように生きる権利がある」と彼は言っている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/short-article/2025/04/nearly-one-third-of-fungi-on-iucn-red-list-are-threatened-with-extinction/