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2025.8.19 Earthsight:不幸なキャンパーたち:アメリカのRV業界がインドネシアの熱帯雨林を破壊している

RV(レクリエーショナル・ビークル)は、アメリカにおいて巨大な市場を形成している。現在、1,100万世帯以上がRVを所有しており、その数はかつてないほどに増加している。
しかし、業界が「自然への回帰」や「持続可能なライフスタイル」を掲げている一方で、Earthsightとインドネシアのパートナー団体Auriga Nusantaraによる新たな調査は、アメリカで人気のRVの一部が、地球の反対側にある手つかずの熱帯雨林を破壊して製造されていることを明らかにした。
軽量で耐水性に優れたラワン合板(メランティとも呼ばれる熱帯広葉樹の一種)が、RVの壁、床、天井に使用されている。一般的なRVでは、最大700平方フィート(約64平方メートル)の合板が使われることもある。
EarthsightとAurigaは、1年以上前からこの調査を進めてきた。調査の過程で、インドネシア有数の伐採業者であるボルネオ島西カリマンタン州のPTマヤワナ・ペルサダ社に行き着き、さらにその木材がカリフォルニアの合板輸入業者に流れていることを突き止めた。そして、この会社にとってラワン材の主要な市場の一つがRV業界であることが判明した。
さらに調査を進めると、このサプライチェーンは氷山の一角に過ぎないことも明らかになった。自然を愛するアメリカ人によって無意識のうちに支えられてきたRV業界の急成長の結果、米国はインドネシア産熱帯木材の世界最大の消費国となっていることが分かっている。
原文はこちら(英語)
https://www.earthsight.org.uk/news/unhappy-campers