9月20日、第10回世界人造板会議が山東省臨沂市で開催された。会議では『中国人造板産業報告2025』が正式に発表され、人造板(エンジニアードウッド)産業の発展現状と将来のトレンドが明らかにされた。
『報告』のデータによると、2024年末時点で、全国のエンジニアードウッド生産企業は8,600社余りを維持しており、前年比14.9パーセント減少したものの、総生産能力は8.41パーセント増加し、3億6,200万立方メートル/年に達し、「企業数は減少、生産能力の集中度向上」という特徴を示している。
合板の生産企業は6,020社余り、総生産能力は約2億2,100万立方メートル/年で、2023年末比7.8パーセント増加。企業平均生産能力は約3万6,700立方メートル/年。中国の合板産業は企業数が年々減少する一方、総生産能力は増加し、企業平均生産能力は持続的に拡大する傾向を示している。合板企業の平均生産規模は着実に拡大しており、2023年末の企業平均生産能力は約3.67万立方メートル/年で、2022年末比32.5パーセント増加した。
繊維板産業は、企業数・生産ライン数・総生産能力が減少する一方、平均単線生産能力が上昇する傾向を示し、総生産能力は中国のエンジニアードウッド産業で第3位を占める。2024年末時点で、全国240社の繊維板生産企業の総生産能力は4183万立方メートル/年。
一方2024年度、全国で48のパーティクルボード生産ラインが完成・稼働し、年間生産能力1,541万立方メートルが新たに追加され、中国パーティクルボード産業発展史上、最大の年間稼働総量を記録した。2024年末時点で、全国305社のパーティクルボード生産企業の総生産能力は6,415万立方メートル/年、純増生産能力は1,146万立方メートル/年となり、2023年末比で大幅な21.7パーセント増となった。
2024年、中国のエンジニアードウッド生産量は3億4,917万立方メートルで前年比3.9パーセント増。消費量は約3億2,967万立方メートルで前年比3.5パーセント増となった。三大板種の消費量はそれぞれ増減した。過去10年間のエンジニアードウッド消費量の年平均成長率は2.8パーセントであった。
国際貿易面では、昨年中国の合板類製品輸出量は1760.94万立方メートル(換算値)で前年比23.3パーセント増、輸出額は67億7,400万米ドルで前年比9.7パーセント増となった。合板類製品、繊維板類製品、パーティクルボード類製品の輸出量・輸出額はいずれも前年比で増加傾向を示した。一方輸入量は198.80万立方メートル(換算値)で前年比34.7パーセントの大幅増、輸入額は6億1,300万米ドルで前年比4.3パーセント増となった。
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