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2026.01.28 Mongabay:世界銀行の炭素プログラムに、インドネシアの先住民族コミュニティの権利をさらに侵害する恐れ

ボルネオ島に残る最後の手つかずの熱帯雨林コリドーのひとつ、マハカム川上流域に位置するロン・イスンに住むダヤック・バハウ族は、正義を求めた長期にわたり、幾度にもわたる闘いを繰り広げてきた。彼らの土地の歴史はインドネシア建国以前に遡るが、公式の地図上では彼らの存在は一枚の紙に印刷された行政規則に矮小化され、家族のように暮らす川、長老たちが埋葬されている聖なる森、祖先の物語が息づく丘陵地帯の記録は一切ない。
彼らの領土の運命を定める文書において、彼らの世界観は他の利害のために引かれた線の下に消え去っている。こうした事実の抹消は技術的なものとなり、彼らの土地は見えなくなり、彼らの権利も認められていない。このような矛盾した結果が現実のものとなっている。
企業が遠く離れた政府機関で承認された許可証を持ってやって来る時、それらの書類の方が、何世代にもわたる民族による統治の歴史よりも雄弁に物語るのだ。そして今、国際的な気候変動対策における資金メカニズムが、この森林に介入し、それを炭素排出削減の源泉として扱う一方で、そこを守ってきた人々の権利は未だ認められていないのである。
2025年11月、ロン・イスンの代表者たちは、東カリマンタン州における世界銀行の排出削減(ER)プログラムに対し、正式な苦情申し立てを行った。プロジェクトは彼らの権利を侵害し、未解決の領土紛争を無視、自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)という意義深いプロセスを遵守していないと主張した。この苦情は突発的な反応ではなく、日々のパトロールやアダット(慣習法や伝統的慣習)に関する公聴会、そして国際フォーラムでのアドボカシー活動に至るまで、10年以上にわたる抵抗の集大成である。
彼らの物語は、変化に抵抗するコミュニティの物語ではない。気候危機へのいかなる解決策も、まずそれを生み出した不正義を正さなければならないと主張するコミュニティの物語なのである。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2026/01/world-bank-carbon-program-risks-further-infringing-upon-rights-of-indonesian-indigenous-community-commentary/