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RIEF:日本のバイオマス発電の主原料のベトナム産木質ペレットで、輸出事業者のFSC認証偽装が確定。事業者は制度から排除。偽装燃料で発電したFIT電力の扱い、問われる

FSCは18日、日本のバイオマス発電向けに大量の木質ペレットを輸出しているベトナムの事業者、An Viet Phat Energy(AVP)社がFSC認証を偽装していたことが確認されたとして、同社をFSC認証制度から排除した。認証偽装が確認されたのは2020年の販売分で、日本の主要な商社等が輸入し、JERA等が運営するバイオマス発電や石炭火力混焼発電等に利用されていたとみられる。いずれも固定価格買取制度(FIT)の対象で、これらの発電所からの電力は認証偽装分、高く買い上げられていたことになり、返還問題が生じそうだ。
偽装したのは事業者であり、輸入業者や発電事業者は「被害者」の立場でもある。しかし、FIT電力の買い取り資金は賦課金として国民負担に回されている。電力消費者は、バイオマス発電として不適格な電力にも負担金を払わされてきたことになる。制度を運営する国(経産省)は、燃料のチェック等の制度運営責任を負うが、実体は業者任せで、制度運営者としての監督責任の不備の指摘は免れられないだろう。
原文はこちら
https://rief-jp.org/ct10/129368