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The Guardian:生物多様性条約COP15開幕前、650人の科学者が「エネルギー生産のための木材燃焼を止めよ」と訴え

650人以上の科学者が、野生生物の貴重な生息地を守るため、木材を燃やしてエネルギーを生産するのをやめるよう世界の指導者たちに促している。指導者達宛の書簡によると、ネットゼロ目標のため森林バイオマスへの依存が進んでいるが、バイオエネルギーがカーボンニュートラルというのは誤りで、「気候と生物多様性にとって最善なのは、森林をそのままの状態で保全することで、バイオマスエネルギーはその逆である」という。また、「COP15で2030年までの陸と海の30%保全に合意するならば、バイオマスエネルギーへの依存に終止符を打たなければならない」と述べている。
書簡の筆頭著者で英国キュー王立植物園科学部長のアントネリ教授は、「エネルギー安全保障の確保は重要な社会課題だが、答えは貴重な森林を燃やすことではない。これをグリーンエネルギーと呼ぶことは誤解を招き、世界的な生物多様性の危機を加速させる恐れがある」と言っている。国際エネルギー機関(IEA)のレポートでは2030年までにバイオエネルギーは「低炭素」エネルギーの3分の1を構成することになるとみられている。英国は木質ペレットの最大の輸入国であり、2019年には500万トン以上を米国から輸入した。バイオマス燃焼は英国のネットゼロ戦略の重要部分であり、この10年間で56億ポンドの助成を受けている
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3GkX904