Golden State Natural Resources(GSNR)は、カリフォルニア州が出資する非営利団体で、農村部の経済開発に重点を置いており、エネルギー用バイオマスの世界的メーカーである英国のドラックス社とともに、米国最大級の木質ペレット工場2基を建設する
カリフォルニア州プロジェクトを進めることで合意した。
州によって承認されれば、年間100万トンのペレットが生産され、日本と韓国に輸出される。そして石炭から転換された発電所で燃やされる。これら2つのペレット工場は、これまでペレット製造の中心であった米国南東部以外での米国のバイオマス生産の大幅な拡大を意味する。
GSNRは、ペレット工場は雇用を提供し、山火事を防ぎ、炭素排出を削減すると宣伝している。カリフォルニアの森林保護活動家たちは、ペレットを作るためにこれらの木(その一部は8つの国有林の中にある)を伐採しても、これらの目的は達成されないと言う。
反対派は、アメリカのペレット産業は高度に自動化されているため雇用が少なく、工場は農村地域を汚染していると指摘する。米国のバイオマス企業が主に採用している「皆伐」は、火災を防ぐ効果はほとんどなく、炭素貯蔵量を減少させる。また、ペレット燃焼は、エネルギー生産量当たりの排出量が石炭よりも多い。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/05/uks-drax-targets-california-forests-for-two-major-wood-pellet-plants/