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Mongabay:エンビバの倒産がバイオマス産業、米国、EUに波紋を起こす

メリーランド州を本拠地とする世界最大の木質ペレット製造業者エンビバがこの3月、破産を宣言した。これにより再生可能エネルギー源としてバイオマスに大きく依存しているEUは動揺している。エンビバは破産後も存続すると公に主張しているが、同社の工場管理者と緊密に連絡を取り合う元従業員は、
エンビバは今後も木質ペレット契約義務を果たせず、生産設備は、慢性的なシステム上の問題に悩まされており、採算ベースを下回る状態が続くだろうと述べている。工場管理者からの情報によると、エンビバの生産施設のほとんどは、ステンレス鋼よりも安価な、しかし耐久性は劣る炭素鋼で作られているという。
エンビバは工場建設時には、ペレット用原木に主に広葉樹の使用を予定していたが、広葉樹価格が急騰した際、原料の割合を松8割、広葉樹2割に変更した。しかし松ヤニと水分の増加により、特にバージニア州サウサンプトンの炭素鋼設備が急速に腐食し、エンビバは工場を部分的に閉鎖したと発表した。ノースカロライナ州の4工場もメンテナンスのため年に数回閉鎖しなければならず、年間生産量は減少している。「これらの工場はステンレス鋼で再建する必要があるが、それには莫大な費用がかかる」と元従業員は述べている。
エンビバと林業界は現在、インフレ抑制法(IRA)のもとで数百万単位の再生可能エネルギークレジットの活用を目指してバイデン政権にロビー活動を行っているようだが、環境活動家らはこの動きに抵抗している。IRAでは、クリーンエネルギーの生産者は数十億ドルのタックスクレジット(税額控除)や補助金の制度があり、森林産業のイノベーションに対しても数百万ドルを利用できるのである。
一方、一部のEU諸国は、パリ協定に基づく持続可能なエネルギー公約を達成するため、木質ペレットの新たな供給源を確保しようと躍起になっている。エンビバのペレットを調達している英国のドラックス社は、米国南部でのペレット生産を大幅に増加させ、おそらくIRA補助金の恩恵を受けようとしている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/04/enviva-bankruptcy-fallout-ripples-through-biomass-industry-u-s-and-eu/