2024.12.26 Guardian:英国は炭素回収をめぐる気候変動目標でギャンブルをしている、と運動家。IPCCのルール変更により、米国産木質ペレットを燃やすことによる炭素の削減は、輸入国ではなく輸出国に与えられる可能性
英国政府は、Drax発電所が 「ネガティブ・エミッション」を生み出すという主張に基づいて、気候変動目標をギャンブルにしている。なぜなら、新たなルールにより、炭素排出の削減量が米国に帰する可能性があるから、と運動家は言う。 ノース・ヨークシャーの発電所の所有者は、アメリカの森林から輸入した木質ペレットを燃やすことで発生する炭素排出を回収する重要なプロジェクトが、イギリスの炭素会計においてマイナス排出としてカウントされることを大臣に約束してきた。 しかし、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が招集した作業部会は、早ければ2027年から「炭素除去」技術に適用される国家温室効果ガス算定規則を起草するための会議を開始した。 環境保護団体Biofuelwatchのキャンペーン担当者は、BECSSと呼ばれる「炭素回収・貯留付きバイオエネルギー」からのいわゆる「マイナス排出」は、発電のために燃やされる場所ではなく、「木材の産出国に帰属」させるべきだという「強い主張」が展開されていると警告している。 原文はこちら(英語) https://www.theguardian.com/business/2024/dec/26/uk-gambling-with-climate-targets-over-carbon-capture-say-campaigners