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2025.2.13 朝日新聞:カナダの「マザーツリー」も燃料に 木質バイオマス発電はエコなのか

太平洋に面したカナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州。内陸部には針葉樹の森が広がるが、原生林は残り少なくなっている。
「木質バイオマス発電を持続可能だと思っている人がいますが、それは事実ではありません」。原生林を伐採から守る活動をしている地域団体「コンサベーションノース」のディレクター、ミシェル・コノリーさんは、同州の「古代の森」を歩きながら訴えた。
コノリーさんによれば、原生林が伐採されると、樹木や土壌に蓄えられた炭素の4分の3が失われる。たとえ植林しても、炭素を貯蔵し始めるのは2030年後で、原生林と同様の貯蔵能力に達するには1世紀以上かかるという。
木質バイオマスは、再エネとしてカーボンニュートラルに位置づけられているが、木材の単位熱量(テラジュール、TJ)当たりの炭素排出量は29.6トンで、天然ガスの2倍以上、発電用の輸入石炭の24.3ンよりも多い。国連は、温暖化による破壊的な影響を回避するために「30年までの取り組みが決定的に重要」と位置づけている。排出と吸収が均衡するまで長期間を要するのは、温暖化対策としては致命的な欠点と言える。
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