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2025.2.10 The Guardian:それは一時的な命綱だ:ドラックス社に対する決定は労働党政権による環境政策の試金石

本日月曜日、政府は、ドラックス社への補助金支給が終了する2027年以降も、ドラックス発電所でのバイオマス燃焼に対する補助金支給を継続すると発表した。このニュースは環境保護活動家にとって打撃となった。
しかし、穏健な見方をする専門家もいる。この政府の和解案は、補助金を半減、補助期間を4年間に制限し、事業の持続可能性に厳しい新条件を課している。英国のシンクタンク、E3Gのキャンペーンディレクター、エド・マシュー氏は「同社の遺産は高い排出量と森林破壊であり、ドラックスの廃業は早ければ早いほど良い」と述べた。「この一時的な命綱は、同社の環境対策への信頼がズタズタに引き裂かれているという事実を隠すものではない。補助金の半減は、確固たる不信任投票だ。」
ただ、ドラックス社は英国の電力のかなりの部分を供給しており、総電力の4パーセントから6パーセントを占めている。専門家らは、英国はドラックスなしでも2030年までに電力部門を脱炭素化するとの目標を達成できると示しているが、その「可能性」は多くの「もし」に基づいている。
グリーンピースの主任研究員ダグ・パー氏は、「2027年(現在の補助金が切れる年)にドラックスを廃止するのは勇気ある決断だろう」と認めた。同氏はバイオマス発電には断固反対だが、代替のグリーン発電の建設が間に合わなければ政府は電力不足に陥る可能性があることは認めている。同氏は、新たな和解案は「完璧ではないが、もっと悪くなる可能性もあった」と述べた。
原文はこちら(英語)
https://www.theguardian.com/environment/2025/feb/10/while-some-green-activists-decry-drax-decision-others-take-a-softer-view