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2025.8.21 Mongabay:持続可能なバイオマス認証制度に欠陥、森林劣化を招いているとレポートで指摘

持続可能なバイオマスプログラム(SBP)は、世界有数のバイオマス認証制度であり、エンドユーザ、とりわけEUやアジア諸国に対し、バイオマス(特にエネルギー用木質ペレット)が「合法かつ持続可能な方法で調達されている」ことを保証している。
しかし、環境NGOグループによる最近の報告書は、SBPが森林破壊につながるバイオマス燃料プロジェクトを承認していると批判している。
カナダを拠点とする森林認証・ガバナンスの専門家リチャード・ロバートソン氏が2025年7月に執筆した報告書によれば、SBP認証を受けたバイオマスは最低限の法的要件を満たしているものの、真の持続可能性には達していないケースが多いという。この分析は、ソリューションズ・フォー・アワー・クライメート(SFOC)、地球・人間環境フォーラム(GEF)、マイティ・アース、バイオフューエルウォッチ、環境ペーパーネットワーク(EPN)の5つの非営利団体によって委託されたものである。
急成長を遂げているバイオマスエネルギー産業は、木質ペレットや木質チップを気候変動対策の有力な解決策として宣伝している。だが報告書では、この主張は「バイオマス由来の排出をゼロとみなす」という誤った炭素会計の抜け穴に依拠していると指摘する。実際、多くの研究において、バイオマス燃焼の炭素集約度はエネルギー生産量当たりで石炭よりも高いことが示されている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/08/sustainable-biomass-certification-scheme-is-flawed-degrades-forests-report-finds/