『モスクワ・タイムズ』の報道によると、ロシアの木材業界は、西側の制裁と需要の低下、ルーブルの高騰がロシアの輸出競争力に打撃を与えたため、大規模な生産停止に直面すると警告した。
報道によると、ロシアの紙パルプ業界団体と企業協会は、デニス・マントゥロフ産業貿易相に宛てた書簡の中で、現在の状況は業界の現代史上最も困難な時期の一つだと述べた。業界データによると、2024年の木材伐採量は2021年と比べて13パーセント、木材生産量は11パーセント、合板生産量は23パーセント減少しており、業界で比較的安定して生産されているパルプ生産量も3パーセント減少している。
過去2年間、SegezhaグループやULKグループを含む主要な業界関係者は、生産量の減少、価格の下落、コストの高騰に対処するためにローンの再編を行ってきた。同時に、ルーブルの強化はロシアの輸出品の海外競争力を弱め、新しい世界貿易環境に適応することが困難な生産者の収入をさらに圧縮した。
さらに、20パーセントというロシア中央銀行の基準金利と20パーセントから25パーセントへの利益税率の引き上げは、経済全体を安定させるための措置だったが、意図せずメーカーに圧力をかけた。
業界は輸出難に加え、国内需要の弱さと中国の先行きの暗さというジレンマに直面している。業界幹部によると、米中の貿易緊張が続き、中国の建築業が長期低迷していることにより、購買活動が大幅に減少したという。Segezhaグループの代表は、「輸出の困難、建設業の課題、需要の減少、物流コストの上昇、業務効率の低下」というジレンマに直面していると語った。
業界のリーダーたちは書簡の中で、政府に対し、産業を監視し安定化策を策定するため、産業貿易省内に緊急行動センターを設置するよう求めた。
原文はこちら(中国語)
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