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2025.9.11 木材網:中国の合板類製品の輸出量が過去最高を記録

中国は世界有数の合板類製品貿易国の一つである。20世紀以来、中国は合板類製品の輸入大国であったが、WTO加盟後、合板類製品の輸出は急速な成長期に入り、国際的な合板類製品輸出貿易大国となった。
しかし近年、合板類産業は市場需要の変動、木材資源供給の制約、運営コストの上昇など複数の課題に直面しており、貿易障壁の影響も加わり、合板類製品の国際貿易は新たな特徴を示している。
中国の合板類製品の年間輸入量は、2022年以前は基本的に14万~22万立方メートルで推移していた。しかしここ2年間は、国際政治経済情勢の変化の影響を受け、年間輸入量の変動幅が著しく拡大している。
2023年に中国が輸入した合板類製品は29.54万立方メートルに達し、前年比50.64パーセント増となった。2024年には輸入量が前年比1倍以上増加し79.29万立方メートルに達し、輸入金額は1億8,900万米ドルで前年比7.25パーセント増となった。
この顕著な増加は主に、大量のロシア製合板が低価格で中国市場に流入したためであり、合板類製品の輸入量は過去10年間で最高水準に達した。
輸入合板類製品全体では、普通合板が主導的地位を占めている。2024年、中国は普通合板を77.43万立方メートル輸入し、前年比175.75パーセント増加した。
ロシアからの輸入量は73.68万立方メートルに達し、総輸入量の95.17パーセントを占めた。インドネシア、マレーシア、日本、ベトナムなどからの輸入量シェアはわずか1パーセント前後である。ロシアは過去5年間で中国最大の合板輸入国であり、2020年の輸入総量に占める割合34.58パーセントから、2024年には95.17パーセントに上昇した。ロシア・ウクライナ紛争以降、欧米市場がロシア産木材を制裁対象としたため、ロシアは木材輸出政策を調整:原木輸出を禁止し、加工品輸出を奨励しており、将来的に一定の供給リスクが生じる可能性がある。
一方、2024年の合板類製品の輸出量は1315.15万立方メートルに達し、前年比22.80パーセント増となり、過去10年間で同製品輸出量の新高値を更新した。しかし輸出金額はわずか9.45パーセントの増加に留まった。輸入と同様、中国全体の普通合板輸出が主導的地位を占めており、ここ2年間の輸出量はいずれも1,000万立方メートルを超えている。
原文はこちら(中国語)
https://www.chinatimber.org/news/detail.html?id=85564