WIRED:北極圏の森林火災が生む巨大な「穴」から、大量の温室効果ガスが放出されている
世界でも特に温暖化の大きな影響を受けている北極圏。急増する森林火災によって永久凍土が解け、「サーモカルスト」と呼ばれる巨大な穴が大量に形成され、地中から大量の温室効果ガスが排出されていることが明らかになった。
北極圏は、いま文字通り“災難の嵐”に見舞われている。まず、地球温暖化に伴って落雷が増え、泥炭による火災が頻発するようになった。さらにこの炎によって、太古から永久凍土に埋もれている植物類が焼き尽くされ、大量の温室効果ガスを放出しているのだ。
さらに、温暖化によって植物が南から北極圏へと進出して緑化も進んでいる。これにより地表の色が濃くなり、より多くの太陽エネルギーが吸収され、北極圏の温暖化がさらに進む。
緑化の結果、火災の燃料となるものも増えている。泥や砂、砂利が枯れた植物に混じって凍った永久凍土よりも、地表で枯れている植物のほうが発火しやすいからだ。しかも、永久凍土は現在すさまじい速さで解けており、それによって引き起こされる地盤沈下によって直径最大100フィート(約30.5m)、深さ最大10フィート(約3.1m)という巨大な穴をつくっている。サーモカルストと呼ばれる現象だ。
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https://wired.jp/2022/01/16/wildfires-are-digging-carbon-spewing-holes-in-the-arctic/